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Dear Friends  作者: 横谷昌資
9/15

Majority in Minority

さらりと受け流した方がいいときもあるし

毅然とした態度で拒絶すべきこともあり

一から教えるのも無視するのもありで

正解はない


なんだってケースバイケース

いつだってグレーゾーンの追求で

そしてそれ以外の可能性はない

僕らは滅びのときまで話をするしかなくて

ただそれだけで


Aの話を聞いて“そうかそういうことか”

Bからも聞いて“そういう考え方もあるな”

Cで“そう考えればいいのか”

Dで“その発想はなかった”


意見に振り回されるのも悪くない

いろんなケーキが食べられるから

だけど彼の意見には決して与しない


何が正しいかはわからなくても

何が間違っているかはわかるから


もしも世界平和があるとしたら

それはみんなでいつまでも話し続けることにしかない


俺だって外国人に突然話しかけられたらビビるさ

知らない言葉でペラペラ話されたら余計に

でもあの子は危険人物でもなんでもなく、俺が見慣れてないだけ

たぶん“俺”もそうなのだろう


未知のものを怖れないためには

既知のものにするしかない

そのきっかけの一つになれたらなあ

そしてカミングアウトとはそういうこと


だけどもしもその一番最初の出会いが

彼にとって最低最悪の事態だったなら


個人の力、できることには限界がある

差別撤廃にはやはり教育が必要なのだ


そのための世界の変容を望んでいるマイノリティが

多数派なのか、少数派なのか

俺にもよくわからない

俺は、差別なき世界がいいんだけれど


そして世界は“優しさ”だけでは変わらない

でも、俺がみんなにとって“いいもの”かどうか

基本的には、俺は俺のしたいことをするのだけれど


“ゲイ”という言葉が存在しない方がいいのか、

それとも存在し続けた方がいいのか、

“クローゼット”という在り方がつまり“不自然”なのか、どうなのか

俺にもよくわからない

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