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Dear Friends  作者: 横谷昌資
3/15

AllyLicence

もう俺はほとほと疲れてしまったのだ

理解のある人は自分から理解があるなんて言わないんだよ

そういう友達がいるってこと自体で意識の高さを誇ってる

いつまで経っても俺は身の回りに普通に存在してることにはならない


想像の中だけで“いいもの”と捉えてる

だから現実との接点のなさが酷い

そしたら“面倒臭い”とどうも両極端

もっと普通に生きていたいのに


おしゃれな存在に仕立て上げられるのは懲り懲りだ

金持ちのキャラ設定とかいい加減にしてほしい

誰もが幸福で充実した毎日を送ってるはずがない

と同時にみんながみんな自殺願望を抱いてるわけもない


欲望は否定され浄化されたものだけが求められる

その上で金儲けの道具に利用したいと考える

望まれているのはあくまでも人権じゃなくて経済か

とにかく選んだものしか認めないありのままは認めない


性的な話題は認めない

あくまでも綺麗でいなければ


そもそも高所得の人は少ない

そしてゲイは少ない

高所得のゲイはさらに少ない

それで商売になると思う?


俺の在り方を規定しないで

想像の中の勝手なスタイルを押し付けないで


私の助けたいように助けられろ

善意で言ってるのわかるから怖いのよ

迷惑がったら“お前のくせに生意気だ”

善意は時に暴走する


金になる、から優しくする

金になる、から認めよう

だから金にならないならどうでもいい

しょせん人権よりも市場だから


例えば女性の社会進出

そのこと自体はとてもいいことだ

だけどそれが促すのはあくまでも男女が平等だからであって

別に経済活性化のためではないはずで


狂ったスタートからは狂ったゴールにしか進まない

なんだって結局同じこと


精神疾患や過労死や自殺を生み出しているくせに

“私たちはLGBTを支援してるから善人なのです”

要するに自分の利益のために俺を利用しているわけだ

ホームレスを見殺しにしといてどこが進歩的なんだろう


虚しいな、惨めだな、利用されるばかり

伝統を壊さない形で利益になるところだけ使われる

“私たちはLGBTを支援しているから善人なのです”

それが僕らの扱い方、扱われ方


ビジネスにならないと人権も福祉も叫べない

それは仕方がない そんなものが現実だから

でも、そういうことじゃないんだ


ゲイ・フレンドリーな“だけ”で

ゲイにウケると思ってる

ねえ、ひょっとしたら俺ナメられてる?

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