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第一話

まずこの小説を開いてくださり本当にありがとうございます。

初めての投稿作品なので至らぬところだらけですが、どうぞよろしくお願いします。


誰かはきっと、運命だとか神様だとかを馬鹿にするだろうけど。

俺はあると信じている。でなければこの状況を説明なんてできないからだ…。


昔、小さいときに出会った彼女を忘れられなかった。

そのことを知ると周りの奴らは俺を避け始めた。

だがそんな俺にも友達は居る。


それが今目の前ににいるこいつ。

窓際の俺の席に来て、中々にいい面しながらジュースを飲んでやがる。


「お前、また咲月さんの事考えてたろ」

とちゃっかり俺の心を見透かして言ってきやがる。

咲月とは俺が昔一緒にいた幼馴染だ。


「別にいいだろ、しかも今だけじゃねーよ」

はいはい、そーですねと返事を返すこいつは涼太。

なんやかんやで俺のこと分かってくれる良い奴だ。

こいつはそんな性格だし割とモテる。


「何の話ししてたのー?」

と相変わらず元気な声で駆け寄ってくるのが向日葵。

「少なくともヒマの話じゃねーよ」

といつもと同じように言葉を返す涼太とヒマの図はもはや定番である。


「咲月の話だよ」

と俺が言えばヒマは少し呆れた顔をする。


「その、幼馴染さんだっけ?よっぽど好きなんだね」

ともはや何度したかも分からない言葉が飛び交う。

「しょーがねーよ、こいつ、探しに全国周ってるくらいだから」

と言えば流石にこれには驚いた様子だった。

事実自分でもひくと思う。


でも彼女の事がどうにも忘れられない。

頭から離れない。


「去年惜しかったよなー、夏休み」

と涼太が言葉を漏らす。

「え、何そんなことあったの?惜しかったって、会いかけたって事?」

と聞かれたがそろそろ先生が来て授業が始まりそうだったので、またなと言うと、ふてくされながら席に戻っていった。


チャイムが鳴り先生が教室に入ってくると「今日は転校生来るぞー」

と言う。  それと同時にクラスもどよめく。

俺も少しビックリした。もうすぐ六月だしこの時期に転校とは珍しいからだ。

だがそこまで関心を持てなかった。


(転校生が咲月だったらいいのに)


なんて馬鹿な事を考えていれば転校生が教室に入ってきた


その姿を見て思考が止まった

一瞬何が起きたか分からなかった。

だって、その姿はまるで...


「どうも、七瀬咲月です。今日からよろしくお願いします」


と彼女が口にした時俺は思わず立ち上がっていた、体が動いていた。


「咲月…?」と口からこぼれていた。


クラスメイトも先生も咲月も、その場の全員がビックリしたのを見て俺は我に返り席に座った。

「いくらかわいい転校生だからってテンション上がりすぎだぞー」

とクラスメイトにやじられながらも俺は気にも留めなかった。


色々な思いが込み上げてきたがとにかく全てを確認したかった。

彼女と、、咲月と話したかった。


休み時間になれば他のクラスメイトを差し置き咲月を連れ出した。

ただ一言、「話しがある」とだけ言って。


咲月は困惑していたから少し悪い気がしたので、後で謝ることにした。

人の少ない廊下まできて足を止めた。

そして振り返り言葉を綴る。

色々言いたかったが最初に口にしたのは...

「咲月、俺のこと覚えてる?相馬だよ、柊相馬」

彼女は少し驚いた顔をしていたが、すぐに悲しい顔になった。

そして出た言葉に俺は、俺は、、、

「ごめんなさい私、覚えてないんです、あなたも、何もかも」

言葉の意味が分からなかった。理解が出来なかった。

「私、中学の頃事故にあって、それが原因で以前の記憶がないの」

彼女はそう言った。


記憶が無い、記憶喪失。

そうかそうなのか。

俺はもうまともに頭が回らなかった。




最後までお読みいただきありがとうございました!

また次回もお楽しみに!

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