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メジャーセブン

初めて自分の部屋に入った時、室内はピカピカだった。

二階だけど、窓から見える木も気に入っていた。

古宮は夢の中にいた。

(なかなかいいマンションを買ったもんだ。。)


朝5時。

暗い。

5時だからではない。

元々窓だけの設備だったところを、全て電動シャッターにリフォームしている。

明かりが漏れれば攻撃を受けるかもしれない。

外の景色は見えなくなった。


「朝か」

今日も見張りにも立たないといけない。

やることはいくらでもある。


マンションは基本的に個々に皆独立しているが、同時に様々な連合もある。

例えば、メジャーセブンという最大手7社によるマンショングループもその1つだ。

古宮のマンションはその中でも比較的全体数が少なめの東京レジデンスグループのマンションである。

東京レジデンスのマンションには、アーバン等の名称が付いたシリーズが多い。

一応理事長である古宮は、他のグループマンションとも連絡を取り合うことか多い。


他に近年数多く増えた大住不動産グループのシティシリーズ、高級さを売りにしている乃木不動産グループのプライベートシリーズ等もある。

それに、スリーレジデンシャルグループ、光レジデンスグループ、大都グループを加えて、人々はメジャーセブン等と呼んだりしている。


一昔は、ただのマンションディベロッパーだったはずたが、

(それでも相当の力があった)

今となっては、それぞれ一大勢力として、全く無視できない存在となっている。


その中では、東京レジデンスは割とマイペースな方であった。

マンションも地域根ざしたものもあり、個性豊かな商品群を持っていた。

古宮のマンションは、大都市の真ん中にあるわけではないので、比較的低層であり、4棟が四角を構成するような造りをしていた。

この造りが結果的には、防衛しやすい環境にもなっていて、今となっては住民も助かっていた。


「ウー」

マンション内の警報が鳴り響く。

何らかの攻撃の可能性がある。

既に起きていた2人には、室内の安全な場所にいるよう伝え、古宮は装備を持って飛び出した。

「理事長!」

「どうしました」

「西側、正面の警戒線から異状がある模様です」

「すぐ行きます」

教えてくれたのは管理人の中川さんだ。

急いで階段を下り、ロビーを通過する。

入口の自動ドアを抜けると、先には、何段にもわたる防衛戦が見える。

そのもっと先、道路の先の方に、何かが見えた。

大きめの車?


キャンピングカーか?!


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