表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
97/155

逃げまくれ

「休む暇もないじゃない!」

「少女攻撃してみても良いか?」

「攻撃してもどうせ効かないだろ!!」


 あまりにも激しい攻撃に語気が強くなってしまうが、何とか躱せている俺達。正面から来る物なら簡単に躱せるが、四方八方からカーブしながら飛んでくる球体は厄介過ぎる。


「そういえば何であの少女私達に近づいてきたのかしら」

「流石に射程が有るんじゃないか?」

「だと思うけど、その射程が分からない!」


 少女が俺達に近づいてきたのは恐らく攻撃を当てるためだろうが、射程が分からない!どれだけ躱しても攻撃の勢いが落ちないし疲れる様子を見せない少女。一定の場所にとどまっておくことが出来ないので公園中を走り回る俺達。


「少しは疲れなさいよ!」

「固まってると、攻撃の数がヤバい!ばらけよう!」


 3人を狙った攻撃が一か所に来るので飛んでくる球体の数が半端じゃない。自分に飛んできた攻撃を避けようとして、味方を狙った攻撃が当たりそうになりそうになった事が数知れず。攻撃を避けるたびに、十数個という球体をに集中しなければならないのは、短時間ならなんとかなるが長時間は無理だ。

 陽太が言ったとおりに、ばらけると飛んでくる球体は1人に付き5個に減ったおかげで余裕が出てきた。


油断をしなければ十分に避けれるな・・・・


 俺は公園の右端まで逃げてきて、攻撃の行く先を見る感じ2人は左端と中央上側に逃げてるようだ。よし、このまま避けきってやると気合を入れたその時、


攻撃が飛んでこない・・・・?


 いきなり攻撃が止んだのだ。俺の今居る位置は少女からしっかりと見える位置に居るから俺を見失ったという訳じゃない。少女から中央に居る味方に向かって攻撃を飛ばしているから、遊びをクリアした訳じゃない。なのに何でだ?

 攻撃が止み余裕が出来たので、じっくりと観察してみる。少女が居る位置は中央より左に少し行った位置居る。さっき移動した時から位置は変わっていないが・・・・攻撃が届かなくなったのに移動する気配する無い。恐らくだが、あいつ攻撃範囲は公園全体に少し届かないぐらいの大きさなんだろう。だから、攻撃が届かなくなると少し移動する。俺に攻撃が来ないのは、3人一緒に攻撃できる場所が無いから2に攻撃が出来る場所を陣取ってるんだろう。


つまり安全地帯があるってことか・・・・全員は安全地帯に居ることは出来ないがローテションすれば休憩する時間を作ることが出来る。


その事に気付いた俺は、2人に伝えるために大きく息を吸うと


「今から中央に居る人の場所に行く!」


 俺は今の少女の位置を変えないように、中央へと走り攻撃が向かう先に行くとそこには夢さんの姿が


「どうしたの!?」

「休憩する隙を作ることが出来る!」

「え!?」


 攻撃を避けながら観察して気付いたことを伝えると俺の考えていることが分かった夢さんは


「なるほどね。ローテーションで安全地帯に入って休憩すれば良いのね」

「そういう事、行って!」


 夢さんと入れ違うよう位置を変えると、次は左端に居る陽太に向かって走り出した。陽太は危なげなく攻撃を避け続けており、近づいて来る俺に驚きながらも冷静に


「どうしたんだ?」


 俺は夢さんに話ことと同じことを陽太に言うと


「なるほどな・・・・じゃあ俺は次は中央に行けばいいのか」

「そう、10分交代にしよう」

「分かった。携帯のタイマー付けておく」


 攻略法を見つけた俺達は、10分交代で休憩を入れながら1時間攻撃をひたすら避け続けるのだった。

読んで頂きありがとうございます!

コメント・感想・評価・ブックマークお願いします。

基本毎日投稿しており、時間は決まってません。

twitterで更新状況を発信しているので、宜しければフォローお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ