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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
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掴んだ手掛かり

 一週間行方不明の情報や不思議な時間の情報を追っていた俺達は、一旦会議をするために放課後屋上に集まっていた。


「全然収穫無くてイライラするー」

「愚痴ってないで情報探せ」

「ぬがー」


毎日毎日気になる投稿を見つけ、時には荒川さんからの情報を当てにこの一週間色々な場所に行ってみたが少女について収穫が無い。しかもだ、


「いきなり行方不明が落ち着いたものね、情報が少なくなってるわね」


夢さんの言う通り、神隠しがここ一週間起きていないのだ。神隠しが起きない事はとても喜ばしい事だが、少女の行方を追えなくて手詰まり状態なのだ。

過去に起きた行方不明者の場所を訪れてみたが、遊園地やデバート、サッカー場と特に共通が無く場所も離れている。


「落ち着いたのは良いが、何時また神隠しが起こるか分からない。起きていない今がチャンスなんだが・・・・」


 陽太の言う通り新たな被害者が出ない内に片付けたいが、手掛かりが見つからない。闇雲に探してもこの広大な土地から見つけ出すことは出来ない。それに加えて、俺達は常闇の世界で活動限界がある。何度も何度も戦闘を繰り返したら、あっという間に疲れ切ってしまうし少女と闘うなら一切戦闘せず少女まで辿り着きたい。


「このまま地道にやってくしかないか・・・・」


 溜息をつきながら、SNSを探していると突然電話が掛かってきた。名前を見てみると、蓮君のお母さんだったので応答すると、


「もしもし」

「もしもし、蓮の母親です。今時間大丈夫ですか?」

「大丈夫です、どうかされましたか? 」

「えぇ実は蓮が今日目を覚ましたんです」


今まで連絡を受ける事が無かったので、蓮君の身に何か有ったのかと思ったらなんと朗報が俺達に舞い込んできた。お母さんも声からとても喜んでいることが伝わってくる。


「それは良かったです!もう体調は大丈夫なんですか?」

「えぇ、それで遊斗君の話をしたらお礼を言いたいって事なんだけど、明日開いてるかな?」

「明日なら空いてます。それじゃあ明日伺いますね」

「えぇ待ってるわね」


 電話を切って、2人に内容を伝えると蓮君が無事目を覚ましたことに喜び新たな手掛かりが見つかったことに喜んだ。蓮君は現在唯一の少女による神隠しの生存者だ。何かしらの情報が見つかることを期待し、今日は過去の行方不明者が最後に見られた場所に行くことに敷いてみた。その場所はゲームセンターだったが収穫無しで解散し、次の日の午後蓮君のお見舞いに向かった。


 病院に向かう途中で花束を買い、蓮君の病室に行くと丁度大蔵刑事が病室から出てきた。大蔵刑事は俺達に気付くと、人当たりの良さそうな顔をしながら


「やぁ、君達は蓮君のお見舞いかい?」

「そうです、刑事さんは事情聴取ですか?」

「まぁね」


 俺達は挨拶をした後、刑事さんと別れ蓮君の病室に入ると蓮君の御両親に迎えられた。


「よく来てくれました。蓮この人達が蓮の事を助けてくれたのよ」

「こんにちは、初めまして日月遊斗です」

「夏山陽太です」

「新倉夢です」

「初めまして、山本蓮です。助けてくれてありがとうございます」


 蓮君の声はまだ少年らしい爽やかな声だった。体を起こして挨拶が出来るようなので、ある程度回復したようだが1週間も寝たままだったからリハビリは必要だろう。俺達は御両親と蓮君と当り障りのない話をしていると、蓮君が俺達だけで話したいと言い御両親は病室を出ていくと蓮君は顔を伏せながら


「あの・・・・」

「どうかしたのかい?」

「本当に俺林に倒れてたんですか?」


 顔を上げて聞いてきた蓮君の顔はさっきまで、楽しそうに話していた様子は無く俺達を疑うような眼をしていた。

読んで頂きありがとうございます!

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