ドキドキのクラス分け
正面にある大きな掲示板を見ると、5クラスに分けられているらしくAからEクラスまであるみたいだ。他に芸術クラスとスポーツ推薦クラスあるが、それは俺と雄太には関係ない。
「俺はAクラスから見てくから遊斗はEクラスから見てくれ」
「りょーかい」
1クラス40人しかいないから、探すのは苦じゃないが人が集まっていて見るのが大変だ。確かに陽太の提案通り分かれて探した方が効率的だな。Eクラスは~無いなDクラスかな~、一つ一つ丁寧に探していくが中々見つからない。これCクラスなんじゃねとDクラスを読み終わると、
「遊斗有ったぞ」
「お、マジ?当ててやろう・・・・Cクラスだな!」
「ハズレ、俺と一緒にBクラスだ」
くっそぉ外したか俺の直感はCクラスだって言ってたんだが・・・・でも、陽太と一緒のクラスとはラッキーだな。これでボッチ回避は出来た。掲示板の前に集まっている人だかりから抜け、陽太と合流すると
「同じクラスとはラッキーだな」
「また1年よろしく」
「安心しろ頼まれているからには、3年間しっかりと面倒見てやるから」
「げぇー」
「勉強も見てやるから」
「おぉ神か」
陽太と同じクラスになったに喜び、何時ものくだらないやり取りをしながら昇降口に歩いていく。歩きながら校舎を見るが流石全国でも有名校なだけあるな、どれを見ても綺麗だしデザイン性も高い。ぱっと見だと高校だとは思わない程だ。
「校舎凄いな。説明会と受験日に来たけどそこまで隅々は見れなかったし、改めて見ると金掛かってるな」
陽太も同じことを思ったのか校舎に関しての感想を述べるが、お前もう少しオブラートに包め。
「確かに校舎は凄いけど、金掛かってるってお前・・・・事実だけど言葉選べ」
「じゃあ高そうだな」
「それもアウト」
全く素直な部分をここで出してこなくても良いんだよ。もう少し風情あふれる言葉を言え感動が無くなるだろ。校舎は3つに分かれており、校舎を繋ぐ渡り廊下と廊下には大きなガラスが張られており校舎のカッコよさを引き立てている。全体的に白色をベースとしており、所々に金属が見えメタリックな部分が見えており、男心をくすぶる外観になっているのだ。確かに、金がかかっている。なんか有名なデザイナーが設計したらしいが良く知らない。
「学校って言うとコンクリートの塊って感じのイメージなんだが・・・・私立ってこんな感じなのか?」
「ここが特殊なんじゃね?日咲学校も結構特徴的な校舎だったけど、芸術系が入ってるとこうなるんじゃね?」
「お洒落すぎて、場違い感あるな」
「蹴ってやろうか?」
何が場違い感があるだ、このイケメン高身長筋肉ムキムキお洒落野郎がっ。授業が始まったら私服で登校しても良いって説明会の時聞いたけど、この学校に合う私服を持ってねーよ。陽太に服選んでもらおうかな・・・・いや、取りあえず自分で買うか。
「入学早々蹴られるのは勘弁」
逃げる陽太を追い、俺も昇降口に入ると下駄箱の形は変わっているが、一般的な昇降口と同じだったがその先が普通とは違かった。1階は大きなホールになっておりテーブルや机が置いてあって、ラウンジとなっていた。端には売店や自販機などが並んでおり、昼食をここで食べることも出来るし勉強をすることも出来そうだ。
「ここも金使ってんな~」
「やめんかい」
また風情のないことを言いやがった陽太の背中を引っ叩き、ラウンジの奥と手前の左右にある階段を上り教室に向かった。
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