条件
「条件とはなんだい?」
「まず、俺達の個人情報を一切記事に載せない事」
「それは勿論これでも記者だから、個人情報の保護はしっかりやるよ」
「次に常闇の世界へ入る方法を記事に載せない事」
「それは何故だい?」
「面白半分で入ったら取り返しのつかない事になります。それに、常闇の世界に入る方法は危険なんです」
もし入る方法が記事にでもなったら絶対面白がって入ろうとする人が現れる。たとえ、記事に注意書きをしたとしても人間は好奇心に勝てない。俺の力以外で入る方法としたら、何処かしらの真っ暗な場所に行く必要がある。暗い場所には黒いのが表れやすい、攫われでもしたら確実に死が待ってる。だからこそ、記事には載せられない。
「ふむ・・・・入る方法を記事に載せられないのは少しパンチが弱いが仕方ないか」
「その代わり脱出する方法と黒いのの生態については教えます」
「お、それは良いな。あと常闇の世界だっけ?その世界の仕組みも教えてもらえると嬉しい」
「良いですよ。代わりに俺達が欲しい情報仕入れて下さいね」
「おう、俺は約束は守るぜ。それに命の恩人だ、絶対裏切る事なんかしない」
命の恩人という事で、たぶん約束は守ってもらえるだろう。だが、あとで契約書も書いて貰うとしよう。後少しだけ脅しも入れておくか・・・・
「良かったです。もし破ったら・・・・ね」
常闇の世界へと続く扉を見ながらニッコリと笑うと、荒川さんはその意味が分かったのか顔を青くしながら
「ももも、勿論絶対約束は守る!それで何の情報が欲しいんだ?」
頭がもげるんじゃないかと思う程頭を振る荒川さん。ちょっと脅しすぎたか?まぁ良いか。
「俺達が欲しいのは、今日みたいに黒い少女の目撃情報が有ったらすぐに連絡してほしんです。後今巷で話題になっている神隠し事件の詳しい情報を」
「それだったら、うちの記事も神隠し事件を追ってるか提供できるが・・・・何で黒い少女の情報が必要なんだ?」
荒川さんの質問を答えるため、俺達がやっていることを一から説明することにした。神隠し事件の真相、見つからない行方不明者の謎、黒い少女の正体を順々に説明していくと、ノリノリで聴いていた荒川さんの顔が強張り、顔色を無くしていった。
「なんということだ・・・・この世界の事を知らなければ解決が不可能って理不尽過ぎるだろ・・・・」
「分かって頂けて良かったです。だから俺達は今すぐにもでも情報が欲しい」
「分かった、人の命が掛かってるとならば今すぐ情報を集めよう。君達への協力も惜しまない。だが、君達も危険なんだ気を付けてくれ。命の恩人なのにまだお礼もしてないんだから」
「ありがとうございます。じゃあ、現実世界に帰しますね」
起っている事態の大きさに、荒川さんは顔を青くしたが力強く協力してくれることを約束してくれた。これならきっと大丈夫だろう。荒川さんには俺達が常闇の世界を探索している間に現実世界で情報を収集してもらう。これで、少し手掛かりが掴みやすくなるはずだ。
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