到着&探索
夜鳥に到着した俺達は友人と別れたという現場に来てみると、多くの人が真剣な表情で周囲を捜索していた。行方不明となる前に最後に見かけた現場は、普通の住宅地だ。何本か細道があるが、迷ってしまうほど複雑ではなく隠れる場所も無い。住宅地の住民や警察も交じり、近隣住民から話を聞きながら行方不明になった子を探している様だ。
「人が多いわね・・・・中学生の子が居なくなったなら当たり前か」
「そうだな・・・・」
必死で探している人たちの顔を見ると悲しくなるが、たぶん行方不明になった子は見つからないだろう。いくら聞き込みを行い監視カメラや捜索を行おうが、普通の手段ではどうやっても見つけることは出来ないのだ。
「・・・・やるせないわね」
「まだ、生きてる可能性はある。ごくわずかだがな」
2人とも行方不明になった子の生存確率が低いことが分かっているので、苦しい顔をしている。俺達はどうしても、移動手段が限られ活動時間も限られる。今出来ることは少しでも被害を減らすため、真犯人を見つける事しか出来ないのだ。
「ここじゃ人の目があり過ぎる。少し離れた場所から常闇の世界に入って此処に来よう」
「分かった」
人混みから離れる時チラッと俺達と同じ制服が見えた気がした。夜柱から一駅先だ生徒が居ても不思議じゃない。特に気にすることなく、俺達は人混みから離れたが、その生徒が俺達を見つめていることに気付かなかった。
人気のない公園の管理小屋の扉を使い常闇の世界に入り、行方不明になった場所に行ったが特に黒いのの痕跡はなく、行方不明者の所持品も見つからなかった。
「黒いのも霧っぽいのしか見当たらないな」
「襲われたなら、何かしら落としてそうだけど・・・・何も無いわね」
「土地勘があるだろうから、どこかしらに逃げ込んだのかもしれないな・・・・手分けして探そう。出来るだけ戦闘は無しで、生存者を見かけたら保護優先で何かあったら大声もしくは上空に光る石投げて」
「「分かった/わ」」
俺達は住宅地に伸びている道を一つ一つ確認するために、サン方向に分かれて捜索することにした。最後の目撃地点を中心に陽太は北、夢さんは西、さっき通った道が南だから俺は東側を探すことにした。
既に一日が経過しているため、生存は難しいが何かしらの手掛かりさえ見つかればいいと細道をしっかりと確認していくが収穫はない。黒いのも霧っぽいのだらけで、強い黒いのは見つからない。
こっちはハズレっぽいな。陽太か夢さんの所で何かあればいいんだけど・・・・
道なりに探していると、家の影で光っている場所を見える。恐らくこの場所にある安全地帯だろう。
行方不明になった場所からそんなに離れてない・・・・もしかしたら!
俺は安全地帯に急ぐために家の塀に乗り、駆け足で安全地帯に急ぐとそこには衝撃の光景があった。
安全地帯の中央には倒れている人の姿が、恐らく子供だ。学ランを着ているしたぶん行方不明になった子だろう。見つかって良かったが不味い・・・・全く身動きをしていない。早く助けに行かなければならないが、安全地帯の周囲を大量の黒いのが囲んでいる。
あれじゃあ助けに行けない!
俺は焦る気持ちを抑えながら、光石を上空に投げつけると住宅の屋根に当たると激しい光を発した。これで、2人が気付いてくれるはず・・・・生存者を助けるには作戦が必要だ。安全地帯は真ん中に作られており、何処のドアとも接していない。安全地帯から直で現実世界に変えるのは無理だな。あそこに手榴弾を入れても、全てを吹き飛ばすことは出来無いだろうし、全てを倒すには相当な火力が必要となる。
あの子を抱えて、逃げる体力が残るか微妙だし何より爆発が効きずらい奴が居たらアウトだ。夢さんと陽太に能力を使って貰って突破口を開くしかなさそうだな・・・・
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