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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
62/155

神隠しへの疑問

「もういいのか?」


 ソファーからダルそうに起き上がる夢さんを気遣う言葉をかけると、手で返事をしながら


「ええ、何とかね。それで、神隠し事件って何なの」


 俺と陽太は顔を合わせると、夢さんのソファーの前まで行き夢さんを寝かせると


「寝たままで良いから」

「・・・・じゃあお言葉に甘えて」


 起き上がるのもつらかったのだろう、素直に横になる。


「夢さんは最近行方不明者が多発しているの知ってる?」

「えぇ、ニュースで連日言ってるやつね。確か一ヶ月で30人以上が消えてるのよね」

「そう、しかも行方不明になる理由も無い人達が消えてる」

「それがどうしたの?・・・・まさか」


 夢さんは少し考えてから、思い付いたようで体を少し起こしながら驚愕の表情で俺達を見る。俺はゆっくり頷きながら


「そう、たぶん行方不明になってる人は常闇の世界に引きずり込まれてるんだと思う」

「そんな・・・・」


 衝撃の事実に言葉が出ない夢さん。俺もここまで大規模に人が引きずり込まれるなんて聞いたことが無い。しかも、常闇の世界なんて行ったことがある人しか知らないし考えもしない。だから、普通の人ではこれを解決することは出来無いし行方不明者を見つけ出すことすら出来ない。


「ネットでは現代の神隠しって言われてるから、神隠し事件って俺が命名した」

「それで神隠し・・・・さっき戦った手長が犯人じゃないっていうのは?」

「前にも説明したと思うけど、現実世界じゃ黒いのは力を失うし、まず出てこれない。ここまでの数を常闇の世界に引きずり込む力、そして人間を食べているなら力が増しているはずだからあの手長より何倍も強いはず」

「手長でも強かったのにそれの倍以上・・・・」


 黒いのは人を食べる事によって力を増すし、特別な力を持つことだってある。30人も食べているなら、比べ物にならない程の力を持っていても不思議じゃない。


「始めは手長が犯人だと思ってたんだけど違かった。だからこれからも行方不明者は続出すると思う」

「・・・・」


 夢さんは顔を伏せてしまった。当たり前だな、手長でも強かったの何倍も強いとなると俺でも怖くなる。でも、解決できるのは俺達だけいつ知り合いや友達が被害にあうのか分からない。早く犯人を見つけないと、夢さんは手長と決着をつけたし後は俺達が何とかすればいい。


「それで、何時から犯人探すの?明日から?」

「え?」


夢さんが横になりながら顔を上げ、いきなり聞いて来るのでちょっと間抜けな声が出た。


「えってなによ。・・・・まさか私を置いていこうとか思ってないわよね」


 夢さんが睨みつけてくる。図星をつかれて、答えあぐねていると


「絶対に付いて行くわよ。私だって戦えるんだし2人お礼もしなきゃ」

「いや危険だし・・・・怪我もするし大変だぞ」

「それが何?私達しか出来ないんだし、何よりやりたいわ」

「・・・・」


 確かに夢さんがメンバーに加われば強力な戦力になるが・・・・一日だけならまだしもずっと一緒に常闇の世界を探索するとなると危険も増える。それに夢さんは部活に所属してないのか?手掛かりが無いから、隅から隅まで調べることになるから時間も必要だ。


「来てくれるのは有難いが、夢さんは部活とかに所属してないのか?」

「私は1人で描きたい派だから所属してないわ。絵のお金でバイトも必要ないから時間はあるわ」


 陽太も同じ事を思ったみたいで聞いてみると時間はあると、人では多い方が良いけど・・・・


「お願い、連れてって」

「・・・・分かった。明日の放課後から、捜索を始める。集合場所はアトリエで」


 ここまでお願いされてしまったら聞くしかないな、実際俺達だけじゃ人手不足だったし。


「ありがとう、絶対見つけ出しましょ」

読んで頂きありがとうございます!

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