来い!
後ろで空を切る音を聞きながら飛び降り着地すると、陽太と夢さんが待っていた。
「あいつも追いかけてくる。足場のガラス壊して中に入ってエントランスに」
俺は下りた教室を見ると、手長の手が窓から飛び出しているのが見えた。すぐに追いかけてきそうだな、素早く手榴弾を作り出し爆発させる。渡り廊下の中に入ると丁度上から手長が飛び降りた勢いのまま渡り廊下の天井を壊し中に入ってきた。
「こいつこんなに火力あんのかよ!」
陽太が剣を構え手長の前に立つが、俺は大声で
「このまま右校舎に撤退、ここじゃ狭い!」
「分かった」
本当は本校舎に戻りたかったが、道を塞がれてしまったので右校舎に撤退することになった。陽太と夢さんを先に行かせ、俺は殿を務める。距離をしっかり取りながら、隙があれば撃ちこみヘイトをしっかりとかせぐ。陽太は、先に進みたまに人型が居るが切り捨て進路を作ってくれている。夢さんは俺の様子をうかがいながら陽太の援護をそれぞれがしっかりと役割をこなしている。これなら、十分広い場所に出るまでの時間は稼げる。
「陽太エントランスには行かずに、さっき戦った広場に誘導する」
エントランスに行く予定だったが右校舎に来たのであれば、校門前の広場まで行けばいい。視界が取れて、十分に動ける広さがあれば何処でもいいのだ。陽太は、振り返ることなく
「分かった!」
力強く返事をすると、俺達は邪魔になる人型を蹴散らせながら3階から1階へ駆けて行く。手長は足が速いが俺達の方が早い、十分余裕があると思っていたが1階から広場に行くとき奴は驚きの行動をした。足で走るのではなく、手で移動し始めたのだ。異様に長い手を活かし、くぼみを掴み木を移動する猿の様に移動する手長。
足で走るより断然早い!追いつかれる!消費は抑えたかったんだけど、仕方がない。
手榴弾を作り出し手長に投げ起爆させる。そこまでダメージにはならなかったが、
吹きと飛ばすことには成功したこれで広場までの時間稼ぎは出来る。俺達は校舎を飛び出て広場の安全を確認すると追ってきた手長と対峙した。
「奴は思っているよりも素早い!攻撃範囲も広いから注意、主な攻撃手段は手による攻撃攻撃力も高いから喰らわないように!」
「「了解」」
陽太は俺の指示を聞き、ショートソードを持ち機動力を重視少しずつ削っていくスタイルに、夢さんは変わらずソードオフショットガンを持ち隙があれば攻撃に俺はどんな状況にも対処出来るようにアサルトライフルを持つ。
手長は長い手を活かし広場中央に在る木を掴むと、パチンコのように俺達に飛んできた。狙いは陽太だ、飛んできた手長を後ろに下がり避けるが奴の右手が鞭のように陽太に迫る。陽太は素早く剣から警察の機動隊が使うような長方形の盾に変え受けると後ろに吹き飛んだ。俺は手長を挟み込むために手長の背後に撃ちながら回る。夢さんは陽太に追撃しようとした、手長をショットガンで吹き飛ばす。
厄介だな・・・・だけど懐に入りさえすれば隙は多い。
奴は手を自在に操ってはいるが、その長さ故に懐に入ってしまった敵を攻撃する手段に乏しいと思う。隙を作って陽太が懐に飛び込めるように、俺の方に引き付けるか。撃ち続けているのに、そこまでダメージになっていない様子を見ると俺じゃ有効打になれない。なら囮となればいい。
吹き飛ばされた手長は次の標的を夢さんに定めたようだが、そうはさせない。手榴弾を勢い良く投げ起爆させ吹き飛ばすと、手長の正面に立つ。
「夢さんは陽太と一緒に隙をついて、正面は俺が受け持つ」
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