砕け散るガラス
校舎に入り俺達はエントランスを抜け階段へ走った。エントランスには、ちらほらと人型が居たがすべて無視して3階まで駆け上がる。
思ったより黒いのが少ないけど・・・・そこそこ居るな。手長と戦ってる時に邪魔されると困るからどこか遠くに誘導したいな。
階段を駆け上がりながら考えていると、3階に着いた。
「陽太は右俺は左を見る。出るぞ!」
左右どちらに居ても大丈夫なように分担し、勢い良く3階の廊下に出たが左には手長は居なかった。
「居ない」
「こっちもだ」
手長はどちらにも居らず、少し肩の緊張を抜くと
ガタッ
上の階から音が聞こえた。無言で目配せをすると、陽太を先頭に4階へと駆け上がる。さっきまで3階に居たのだ4階に行っていても不思議じゃない。3階と同じよう左右分かれて廊下に出ると手長は俺の見た先に居た。
「居た!」
俺の声を聴き瞬時に陽太が俺の前に立ち前線を張る。手長は廊下の奥に居るため10m程離れているし俺に気付いていない。これなら先制できるが、その前に千九選を説明しておいた方が良いな。
「ここじゃ狭すぎる。手長を誘導させて広い場所に出たい、攻撃したら階段でエントランスまで撤退、エントランスに着いてからあいつを叩く」
「「了解」」
俺は武器をスナイパーライフルに変えると、しっかりと狙いを定め頭に一発お見舞いする。パンッと勢いのついた乾いた音が廊下に響き渡り、弾は手長の頭にしっかりと当りよろめかせるとこは出来た。手長はゆっくりと俺達の方を振り返り、目はないがしっかりと俺達、獲物もしくは敵を捕らえた。俺達に足を一歩踏み出し他のを確認すると、
「今だ引くぞ!」
「駄目だ!」
退路である階段を見て貰っていた、陽太が叫ぶ。俺はその声に驚き階段を見るとさっきまで姿かたちも無かったのに、大量の人型が階段に居た。その数は数えきれない、階段が見えなくなるほどだ。手長を見ると、あいつは走りだそうとしている。不味いここではとてもじゃないが戦えない・・・・俺は右を見て
「教室に入れ!」
俺の声に2人は即座に反応し、教室へと駆け出す。扉を開け、扉を閉めようとすると手長はもう教室の前まで来ていた。教室で戦え無くはないが逃げ道が無い。ここは4階逃げ道は階段のみ、手長はもう教室の前に来ている。直に階段に居る無数の黒いのが上がってきてしまう・・・・追い詰めれたな。閉めたドアをダンッダンッと強く叩く手長、長くは持たないな・・・・何とかしないと。陽太と夢さんの顔を見ると2人とも怯えては無い、倒してやるという闘志はまだ消えていない。
正面突破は無理、反対のドアから逃げることは出来るが、階段が使えないんじゃ意味が無い。何かあるはずこの状況を打開する方法が・・・・・
教室の窓まで下がり、外を見る。
4階じゃ飛び降りることも出来ないな・・・・4階?しかもこの教室の位置なら!
閉めたドアが、あと少しで壊れてしまう。これしかない!
「全員窓から離れろ!」
「「え?」」
2人はいきなり謎の指示に驚いたが素直に離れてくれた。俺は手榴弾を作りピンを抜き窓に投げる。爆発しガラスは砕け散り、窓に近づき下を見て確認すると
「全員ここから飛び降りるんだ」
「え!?ここ4階よ!死んじゃうわ!」
「分かった」
夢さんは驚き、何言ってるの!?と抗議してきたが陽太は素直に頷き窓から飛び降りた。その様子を見て夢さんが驚き、窓から乗り上げて下を見ると陽太は3階に在る渡り廊下の上に立っていた。無事な様子を見て安心し夢さんは俺を見て決意を定めた目で頷き陽太を追い窓を飛び降りた。
それと同時に教室のドアが破られ、手長がゆっくりと入ってくる。こいつを下に連れて行くには、しっかりと飛び降りる所を見せる必要がある。じわじわとゆっくり近づいて来る手長、やつの攻撃範囲に入り攻撃しようと手を大きく振りかぶったところで俺は窓から飛び降りた
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