素直に褒められると流石に照れる
もうそろそろ時間だな~思ってたらいきなり夢さんが立ち上がり吃驚するとスマホ俺に見せながら
「ありがとう見せてくれて、感想言っても良いかしら?」
「大丈夫だけど・・・」
「本当!?言いたいこといっぱいあったのよね!」
え・・・・もしかして俺めっちゃ批判される?作品を伸ばすために批判から学ぶこともあると思うから素直に聞くとしよう。よし覚悟は出来た。思う存分いたぶってくれ!
「じゃあ最初に凄い良かったわ!」
「へ?」
「写真ってあんなに綺麗に撮れるのね!臨場感が伝わってきてリアルだったわ。同じ被写体なのに角度によって全く違う顔を見せるし、陽太君の写真全部同じのが無い。ある時は爽やかで、ある時はミステリアス全く違って側面を撮れるなんて凄いわ!」
まさかの怒涛の褒め言葉に俺は顔が赤くなってしまい、横目で陽太がニヤニヤ笑ってるのが見えて文句を言いたいが照れて言葉が出ない。
「中にはその一瞬しか撮れない写真もあって、それを逃さない技量があるのは素晴らしいと思うわ。中でも一番良かったのが夜の写真。夜なのに被写体はしっかりと映って、背景もしっかりと綺麗に撮れてる。夜の幻想的な写真に心が惹かれたわ。どうしたらそんなに夜で綺麗に撮れるの?私が撮ると真っ暗になっちゃんだけど・・・・」
夢さんの表情と声から嘘を言ってないことが伝わるが、それが逆に恥ずかしいというより照れる。こんなにストレートに褒められたことが無いから慣れない。
「これは、一眼レフで撮った写真だからね。でもスマホでもちょっとしたコツで綺麗に撮れるようになるから今度教えるよ」
「本当!ありがとう。それで、まだあるんだけど」
まだあるの!?もう限界値超える・・・・褒められ慣れていないのでだんだん顔が下に下がっていくのを見かねた陽太が
「褒めるのは良いがそこまでにしといた方が良いぞ。遊斗が茹でだこになってる」
「え?あ、ほんとだ」
「褒められ慣れてなくて死ぬ・・・・」
「あらら、じゃあまた今度ね」
「ありがと」
俺はスマホを受け取ると、顔の熱さを取るためにテーブルに伏せた。そんな俺を陽太は笑いながら
「褒め殺しが上手いな」
「え?本当のことを言ったまでよ。遊斗君の作品は全て良かったし、貴方もそう思うでしょ?」
「あぁ、俺も褒めるんだが冗談だと思ってるみたいでな、流されちまう」
「あら、そういえば・・・・見た写真でテレビで見たことがあるのだけど」
「あ~それは遊斗が賞を取ったやつだと思うぞ。あんな風にテーブルで潰れてるが全国で最優秀賞を取ったからな」
「ああ!それで見たことがあったのね」
やめて、やめてください。もう俺の話題で話さないで!
「それを言うなら夢さんだって賞をいくつも取ってるだろ?ネットで調べてみたら作品いっぱい出てきたぞ」
「まあ、幼いころからコンクールに応募していたからね。絵を描くのは好きだし、自由に自分を表現できるから私の生きがいなの」
「なるほどな~」
生きがい、そこまで夢中になれるものを見つけられるって凄いな。俺も写真が大好きだが、生きがいと言われるとどうだろう。どちらかというと写真は生活の一部って感じだな。
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