やられっぱなしじゃ嫌
「はぁ!?」
「え?いやいや危険すぎる」
驚きの発言に俺と陽太は席を立ってしまい、周りの人から注目されてしまった。
「え?そんなに驚く?みんな見てるから取り敢えず座って」
夢さんも俺達の反応が予想外だったのか驚いた顔をしてるが、驚いたのはこっちの方だからね!?いつまでも立ってる訳にもいかないから座り直し、
「え~と、どうしてそんな発想になったのかな?」
「だって、私もあっちの世界に行けば武器を使うことが出来るんでしょ?」
「使えるけど・・・・危険だぞ!下手したら命を落とすし」
何とか説得しようと、常闇の世界の危険性を伝えるがまったく意思を曲げる気が無いようで
「それを言うなら2人もでしょ、私が狙われてるかもしれないのに安全な場所でゆったりだなんて出来ないわ。私の問題なんだから私が戦う」
「いや、俺達は慣れてるから」
「止めても無駄、強引に付いて行くんだから」
「え~」
どうしようと、頭を抱えていると陽太が真剣な顔で
「遊斗の言う通り危険だ。さっきは何とか助けられたが、次助られるか分からない。どうして、そこまでして付いてきたいんだ?」
「だって・・・・私の問題じゃない。私を助けるために、2人が死んだら目覚めが悪いじゃない!2人分の命なんて私には耐えられない!それに、やられっぱなしなのも気に食わない!絶対にやり返してやるんだから」
「はぁ・・・・これは連れてくしかないな」
陽太が溜息をつきながら言う。確かにこれは置いていこうとしたら強引にでもついて来るだろうな。内緒で解決したとしても、学校で何を言われるか分からないし連れ行くしかないか。夢さんからは、絶対に付いていくという意思を感じる。ここまで覚悟してるんだったら、置いていく訳にもいかないか。
「やった!」
「だけど、条件付きだからな」
「どんな条件?」
陽太は喜ぶ夢さんに真剣な表情で連れて行く条件を伝える。
「まず、俺達の言う事は絶対従うこと。1人で行動しないこと、そして危なくなったら自分の命を最優先すること」
「勿論、あっちの世界の先輩に従うよ。でも、自分の命を最優先って・・・・」
「俺達はあっちの世界に慣れているから、大体のことは何とかなる。遊斗が居れば自由に安全圏に行くことも出来るし能力もあるから大丈夫だ」
「分かった、自分の命を最優先する」
「良し、遊斗勝手に色々決めたけど大丈夫か?」
確かに俺さえいれば、逃げることは簡単だ。一番危ないのは常闇の世界ではぐれること、生きてさえいれば見つけ出すことも可能だから生き延びることだけ考えて欲しい。陽太が言うことに特に反対も無いので
「大丈夫、扉は何人でも通れるからだけどいきなり本番はまずい。俺達が居ない間に連れて行かれても困るから昼の内に予行練習しておいた方が良いと思う」
「確かにな・・・・武器の種類も分からないし能力があるかどうかも分からないもんな」
「え?武器って人によって違うの?」
「あぁ作れる武器は人によって違うんだ。俺は剣や盾を作れるけど銃は作れない」
「俺は銃とナイフだけ」
「そうなんだ・・・・」
「体力も回復したし、教室に装備取りに行って予行練習するか」
陽太が立ち上がり、俺と夢さんは一回教室に戻り荷物を取りに行くことにした。教室に戻りながら
「勝手に予定立てちゃったけど大丈夫?」
「ええ、今日は何も予定なかったから」
「それじゃあ、昼に予行練習して夜本番にするか。家に帰ってから攫われたらどうしようもない」
「うん」
今日の日程が決まったのでまずは、予行練習だな。夢さんの武器が遠距離系だったら少しは安全なんだけど
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