逃げろ!
新倉さんの後を追いかけ、渡り廊下を走り本校舎3階に着くと廊下の端に新倉さんが追い込まれていた。不味い!俺は手の長い黒いのに向けて銃を放つ。新倉さんに当たらないよう、7発放った弾丸は命中し黒いのはひるんだ様子を見せた。陽太はその隙を見逃さず、全速力で黒いのに接近すると武器を剣に変え重い一撃をくらわした。
「新倉さん今のうちにこっちに!」
新倉さんは追い詰められ、座り込んでしまっていたが俺達に気付き歯を食いしばりながら立ち上がり俺の方に走ってくれた。陽太も一緒に俺の方に走ってくるが、手の長い黒のが後ろから追ってくる。俺は拳銃を両手で持ちしっかりと狙いを定めると、
「陽太屈め!」
陽太は俺が何をしたのかしっかりと理解し、姿勢を落とし子俺の方に向かってスライディングをした。陽太が姿勢を落としたことによって、障害物が無くなったのでありったけを黒いのに撃ち込む。数にして15発全て命中したがまだ黒いのは消滅しない。
「頑丈だな」
新倉さんは何とか俺達の所まで走ってくると、怯え息を切らしながら
「なんなののあれは!それに貴方達はいったい」
「説明は後!」
俺は新倉さんには悪いが、その一言で黙らせると今は黒いのを倒すよりも逃げるのが最優先だと扉に近づこうとしたが渡り廊下から黒いのが来てしまった。何とか逃げ道を探そうと、周り見渡すが教室内からも黒いのが表れ扉を開ける暇がない。
「階段からも来たぞ!」
「不味い・・・・」
階段からもどんどん黒いのが表れ、逃げ道が無くなっていく。不味いな常闇の世界から出ることが出来ない。ジリジリと詰めてくる黒いの達に後ろに下がりながら打開策を考えるが思いつかない・・・・少しでも隙が出来れば。前には手の長い黒いの、後方と教室、階段からは人型の黒いのが大量に迫ってきている。陽太も焦りながら周りを見渡すと、
「遊斗、少しでも隙があれば戻れるんだよな」
「あぁ」
「手の長い奴がいる所の教室黒いのがいない。あれさえ何とかすればにげられるか?」
陽太に言われ、よく見てみると確かに黒いのがいない。手の長いのを押し込めば何とかなりそうだ。俺はすぐにライフルに武器を変え撃とうしたが
「後ろ!!」
新倉さんが叫び後ろを見てみるとすぐ後ろに黒いのが迫ってきてしまっていた。俺太に向かって手を伸ばしてくる黒いのにライフルを撃ち放つ、前を押し込めない!どうしようかと、見ていると陽太が武器を消した。
「陽太!?」
「俺が前に居る奴押し込むから、押し込んだら走れ!」
陽太はそう叫ぶと右手を前に突き出すと、陽太の体が白く輝く。それと同時に、教室から机や椅子が窓を突き破り飛び出して来た。椅子と机は意思を持ったように、手の長い黒いのに向かっていき廊下の端まで押し込んだ。
今だ!
「新倉さん一緒に走って!」
俺と新倉さん陽太は前に走り出し、教室の扉までたどり着くと現実世界に繋がるように念じ扉を開き転がり込んだ。扉の先はしっかりと現実世界に繋がっており、安心する光の有る教室に出ることが出来た。俺達は、安心と疲労どっと出てしばらくの間地面に座り込んで話す事は無かった。
3分くらいその状態で居たが段々呼吸も落ち着いてきたので、新倉さんと陽太が大丈夫か見てみると新倉さんはまだ恐怖が顔に浮かんでいるが怪我とかは無さそうだ。良かったと思い陽太を見てみると、顔が真っ青だった。
「陽太大丈夫か!?」
「あぁ・・・・ちょっと怠いけどなんとか」
「いや!力の使いすぎだろ休まないと駄目だ!」
俺は陽太に近づき顔を覗きこむと、汗をかき顔色が悪すぎる。これちょっと怠い所じゃないだろ!休ませないと不味いな・・・・
「新倉さん怪我は無い?」
「えぇ・・・何とか助けてくれてありがとう」
「どう致しまして、色々説明してあげたいけど陽太を休ませないといけないからちょっと一緒に来てもらっても良い?」
「分かった・・・・彼、凄く顔色悪いものね」
俺は取り敢えず、横にするためにショートカットに陽太を連れて行くことにした。
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