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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
39/155

消えた新入生さん

部活動見学の関係で、教室が空いているので昨日は見れなかった技術棟に行くことにした俺達は右校舎の1階を歩いていた。


「早く早く」

「そんなに急がなくても、教室は逃げないぞ~」


 早く見に行きたい陽太は早歩きで廊下を歩いていく。そんなに急がなくても良いだろ・・・・まだ新入生歓迎会の片づけをやっているのか、全然人と出会わないし、右校舎にひと気が無いな。あれ?


「なあ陽太、あれって新入生代表さんだよな?」

「ん?そうみたいだな」


 誰にも会わないな~と思いながら歩いていると、前方に一人で歩いている新入生代表さんが歩いているを見つけた。確か絵画系の人だから美術室にでも行くのかな?と思いみていると・・・・!?


「新倉さん走って!!!!」


 いきなり大声を上げ新倉さんに向かって走っていくが新倉さんは俺に驚いたように振り返ると、俺達の前から一瞬で消えてしまった。


「はぁ!?遊斗何が起きた!?」


 陽太は新倉さんが消えたことと、俺が大声上げたことに驚き声を上げる。陽太には見えなかったが、新倉さんの足元にいきなり大きな黒い影が表れそこから手が伸び新倉さんの足を掴んで引きずり込んだ所が俺には見えた。くそっ間に合わなかった!


「常闇の世界に引きずり込まれたんだ!助けに行くぞ!」

「マジか!?でも装備も何も持ってきてないぞ!」

「装備なんか取ってくる暇はない!今すぐに行くぞ」


 俺は声を荒げながら近くにあった扉を掴むと、常闇の世界と繋げた。陽太が真剣だが焦った顔で


「危険すぎる!ランタンもフラッシュも何もないんだぞ!」

「だけど行くしかない!行かないと死ぬぞ!」

「あぁもうしょうがない!!!」


 言い争ってる暇はないと、陽太の意見をはねのけると陽太は自分の髪をぐしゃぐしゃに掻き上げると覚悟が決まったような表情で答えた。

 確かに今の俺達には装備が何もないが、一般人があそこに落ちたら長い間は持たない。しかも常闇の世界は時間が流れが違う!常闇の世界で過ごした時間が現実世界では6分の1になるのだから、あそこは現実世界の6倍の時間に相当する。新倉さんが消えてからもう20秒は経ってる、つまりあっちの世界ではもう120秒経っているという事だ。荷物なんて取りに行ったら本当に手遅れになる。

 焦る気持ちを抑えながら、扉を開け常闇の世界に入ると、そこには大量の黒いのが!


「何だこの量!?」

「新倉さん!聞こえてる!?居るなら返事して!」

 

 陽太は大量にいる人型の黒いのに驚き声を上げたが、俺は気にせず大きく声を上げる。


「遊斗、この量は流石に厳しいぞ!」


陽太が武器を出しながら、黒いの達を睨みつけると上の階から声が聞こえた。


「助けて!!!!!!」

「上だ!」

「まだ無事だったか、だけどこいつらどうするんだ!?」


 陽太はジワジワと近づいて来る黒いの少しずつ距離を取りながら俺に聞く。


「こいつらは鈍いから全力で走れば十分抜けられる!邪魔な奴だけを排除で戦闘は最小限新倉さんと合流するのを最優先!」

「了解!」


 段々こちらに近づいて来る黒いの達の隙間を見つけ、陽太と一緒に走り出した。廊下には多くの黒いのが居たが、姿勢を落として触れられないように正面に居てよけきれない場合だけ攻撃して排除して階段に急ぐ。陽太は武器をナイフにし機動力を重視し、俺は拳銃を持ちながら階段を上っていく。


「新倉さん何階にいる!聞こえるなら答えて!」

「3階!!」


 まだ返答が聞こえるってことはまだ生きてる。階段にもいる黒いのを無視しながら、廊下に出ると異様に手が長い2mくらいの黒いのに追われながら、渡り廊下を走っていく新倉さんが見えた。


「いた!」

「急ぐぞ!」

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