ショートカット
中に入ると、黒く塗りつぶされている部屋だが色が付いているソファーや机、クッションなどが置いてある12畳くらい大きさの部屋になっている。陽太は慣れたようにソファーに座ると寛ぎだした。
「それじゃあ、さっさと設定するか」
「はいよー」
陽太の奴返事しながら、寝転びだしたし安全だって分かってるとはいえ寛ぎすぎだろ!俺はまだ作業残ってるのに!
部屋の縦方向に4つの扉横に2つの扉が両側に有るから12の扉がこの部屋には存在する。その内の入ってから右側にある4つの扉はそれぞれ違う形の扉で色が付いていて、普通の玄関の扉とか関係者以外立ち入り禁止とか書いてある扉とか色々だ。この部屋は特に名前が無いからショートカットって呼んでるけど、俺のくつろぎ&物置空間だ。
この空間の仕組みは、俺にも分からないが予め扉を触って指定をしておけば、距離が離れていてもこの部屋を経由して移動することが出来るとんでも空間なのだ!最大12個まで設定が出来て、どの扉からでもこの空間に入れるからめっちゃ便利!学園内の扉に設定しておけば、ギリギリまで寝ていても絶対に間に合うから絶対設定したかったけど良い場所見つけられてよかった~
ショートカットの設定は超簡単、現実世界で扉を触って指定したらこの空間の扉を触って指定するだけ。使い方は案内人に教えてもらったから詳しくは知らないけど、この空間は常闇の世界なのに黒いのが湧かなく安全。今回はショートカットに入って左の扉に設定することにした。触ったら一瞬で現実世界にあるアトリエの扉に変わって開通完了!
「終わったぞ~」
「はいよー」
ショートカットを設定し終えて、振り返ると陽太は漫画を読んでいやがった。部屋の主を差し置いて何様だ!?これは1回ガツンと言った方が良いんじゃないっすかね・・・・
「学校のショートカット見つけたの俺な」
90度の綺麗なお辞儀をしながら
「ありがとうございますっ」
いや~流石陽太様っすわ。どうぞご自由におくつろぎ下さい。駄目だ・・・・陽太に勝てる気がしねぇ。いっつも俺の思考読んでくるんだよなこいつ。まさか!?サイコメトラー系の能力に目覚めたとか?
「いや、目覚めてない」
「絶対読んでるだろ俺の心!何で分かるんだよ!?」
今何も言ってなかったのに何で分かるんだよ!可笑しいだろ!?
「いや、表情に出過ぎだから」
「え~」
そんなに表情に出てるか?結構何考えてるか分からないって言われるレベルで顔に出ないんだけどな~まあ、陽太に隠し事は基本無理だから諦めてるけどさ。
「もう、家戻る?それともしばらくここ居る?」
「さっさと帰って荷解きするか、ここは時間の流れ同じなんだろ?」
「おう」
陽太の言う通りこのショートカットの空間は時間の流れが現実世界と同じなのだ。だから、長く居るとずっと真っ暗だから時間間隔狂うんだよな~それじゃあ、さっさと帰りますか。引っ越してきてから一番最初に設定した家の玄関扉の前に行き開くと、俺の家の玄関に広がっていた。
「帰宅~」
「ん~やっぱり便利だなこれ。電車代浮くし」
「だな~一回行けば何回でも行くこと出来るし、実家に帰る時もこれ使えば簡単に帰れるからこの能力便利すぎ」
「それってどんだけ遠くても繋がるのか?」
「中学の修学旅行で京都行ったじゃん?その時いけるかな~と思って設定したみたけど普通に繋がったから距離無制限かもな」
「めっちゃ便利じゃん」
確かに便利なんだが、人の目がある所では使えないからそれが少し面倒くさい。しかも、入るまでに少し時間掛かるから逃げたいって思っても瞬時に出入り出来る訳じゃないし、扉が無いと設定できないんだよな。
「便利だけど、自由に好きな場所に行ける訳じゃないからな~そこが少し残念」
「普通の人は能力さえ持ってないんだから、贅沢言わない」
「へ~い」
あっちの世界に行けば能力が使えるようになるけど、陽太は何の能力を手に入れたのか教えてくれない。他にも一応あっちの世界で人と会ったことあるけど、あまりいい思い出が無い。玄関で話してるのもあれだし、中に入ると陽太は荷物を下ろしブレザーをを脱ぎ腕をまくると、
「それじゃあ、始めるか」
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