謎の建築物へ
何事も無く現実世界に帰ってくることが出来たので、謎の建築物へ向かうべく昇降口で靴を変えて技術棟の裏まで来た。陽太が場所を覚えているので、陽太の後ろに付いて行くと
「舗装はされていないけど、人が通れる道あるな」
「だな」
木や植物で生い茂ってはいるけれど、人が一人通れるくらいの道が作られていた。遠目からじゃ道だって分からないな。しかも全く使われて無さそうだ。
「結構奥の方に有ったよな」
「そうだな。なあなあ何の建物だと思う?」
「ん~用具入れとかじゃないか?」
「うわっロマンねー答え」
「じゃあ遊斗は何だと思うんだよ」
「やっぱり秘密基地だろ!奥深くに隠された秘密基地ロマンあるだろ!」
「いくらなんでも高校に秘密基地は無いだろ」
まったく、ロマンというものが分かってないな。学園にある秘密基地そこには学園を裏で牛耳る秘密組織が居たのだ!?的な展開が面白いんじゃないか。ロマンの事に語っていると、段々謎の建物が見えてきた。どうやらコンクリートで建てられた丸い・・・・アトリエかこれ
「これってアトリエか?」
「ぽいな」
壁面はガラスが張っており中はカーテンが張ってあってよく見えないが、隙間からキャンパスを立てるイーゼルとか額縁とかが見えるからアトリエだと思う。陽太と一緒にアトリエの周りを回ってみるけど、正面の扉以外入り口はなさそうだな。陽太は
「ちょっと上から見てみるわ」
「は?」
いきなり何を言うかと思いきや、近くに在る木をひょいひょいと登ると、1階しかないアトリエを上から見降ろした。陽太お前は猿か!しばらくして、結構な高さから飛び降りてきて吃驚したが何ともなさそうだ。
「特に天井が落ちてるとかも無さそうだな」
「お、てことは中入っても安全?」
「崩れる心配はなさそうだけど、中に入らずショートカット設定だけでいいだろ」
「はーい」
ちょっと中に入って探検したかったのは内緒にしておこう。一周回って玄関口に戻り、引き戸の玄関扉に手を掛け一応引いてみたが、しっかりと玄関には鍵が掛かっていた。
「駄目か~ワンチャン開いてるかなと思ったんだけど」
「流石に開いてないだろ。どうしても入りたければ、屋上と同じ方法で入ればいいだろ」
あれ?陽太は変なところで真面目だったりするから、こういう施設に入るのとかは絶対反対するかと思ったけど反対しないってことはもしかして・・・・
「もしかして、陽太も入りたい?」
「まぁちょっとだけ興味ある。おいニヤニヤすんな」
やっぱり~陽太もまだまだ子供だな。それじゃあ、いっちょ中へご案内と思ってもう一回扉に手を掛けたが、
「言っておくが、中の探索は今度だからな」
「え~」
「え~じゃない。この後帰ったら荷解きするんだろ。また戦闘になったら流石に疲れる」
「は~い」
そういえば荷解き手伝って貰うんだった。また戦うのもめんどくさいし、今度でいっかさっさとショートカット置いちゃいますか、
「じゃあショートカット置いちゃうけど、このまま帰る?」
「ん~大雑把に全体回ってきたし行きたい所も無いから帰るか」
「ほいほい」
扉に手を掛けると、常闇の世界だけど普通の場所じゃなくてショートカットに繋がるように念じるといつも通り黒く変わった扉を開いた。
「繋がったから入るぞ~」
「はいよ」
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