技術棟2階へレッツゴー
リアルなロボットをじっくりと観察した後、陽太と一緒に2階に行くと工具やドリルなど工業系の機会が置いてある工具室と、素材を加工するための機器が置いてある加工室があった。どちらも機械が多きいため教室が大きいので2階はその2つしかなかった。俺は、工業系の選択科目を取らないので要はないが陽太はどうだろう?
「陽太は工業系の科目取るのか?」
「いや、取るつもりはないぞ」
「じゃあ2人とも用が無いな」
「そだな~」
どちらも教室に用が無いと分かるとさっさと3階に行くことにした。3階には陽太お目当てのモーションキャプチャースタジオとゲーム制作部の部室、プレゼンテーション室があり陽太は教室を見た途端速足で近づくと窓から教室を覗いた。
「おお~ここがスタジオか!使いて~中入りて~」
「ここって何か体に付けて体の動きをPCに取り込むやつだろ?」
「そそ」
「何に使うんだ?」
「ゲーム制作とか、3Dモデルを人間の動きに合わせて動かしたりできるんだよ」
「ほへ~」
「陽太が作ってるゲームに使うのか?」
「いや、今作ってるのはドット絵のゲームだから使えないけど色々やってみたいんだ!」
何となくどういう物なのかは知っていたが、具体的に走らなかったので陽太に訊いてみると陽太は目を輝かせて答えてくれた。こいつゲームのことになると何時もより元気になるし錯覚だろうけど輝いて見えるな。中をもっと見たいのか角度を変えて窓から見ようとしてるが、その小さい窓じゃあんまり見えないだろ・・・・他の生徒も上がってきたし恥ずかしいからやめろ。
「ほら、次行くぞ」
「え~もっと見たい」
「明日にしろ明日に」
「は~い」
扉に張り付いている陽太の首根っこを掴み3階に行くことにした。3階は美術室だ。絵画用の教室と石膏などの教室、画材が置いてある準備室に木材を置いてある備品室美術ん必要な物は基本的に揃ってるようだ。流石は、色々な作品を世の中に出してきた学校だな。絵具の匂いって結構好きなんだよな。
「お~美術室だ」
「コメント薄っ」
「だってそれしかないだろ」
「まぁ確かにそうだけどさ」
陽太の美術室に対するコメントが薄すぎてツッコんでしまったが確かに言うことが無い。なのでさっさと次の階に行くことにした。4階は音楽室になっていて、美術室の上に音楽室ってうるさくないのかと思ったが防音をしっかりしているとパンフレットに書いてるし大丈夫なんだろう。俺は音楽の才能が無いので用はない。陽太は歌が上手いが、楽器を弾いたりしてるのは聞いたことが無いな。
「音楽室か~ピアノとか弾けるようになりたかったな」
「陽太は何か楽器弾けるのか?」
「小学校の時習ったリコーダーなら弾けるぞ」
「なんだそりゃ」
いきなり楽器が弾けたらなっと言い出した陽太に質問すると、予想外の答えが返ってきて笑ってしまった。
「楽器弾ける人ってカッコいいなと思っただけだ」
「それは同感だわ」
「遊斗に似合う楽器ってなんだろうな・・・・ピアノとか?」
「いや似合わないだろ・・・・陽太はギターだな!」
「そうか・・・・?確かにギターはカッコよくていいな!」
「それじゃあ見終わったし次行くか」
「おっけー」
技術棟は見終わったので1階に降りて次に行こうとしてると、生徒が作ったゲームの前で立ち止まっているでっかい男子生徒が目に留まった。
あれって特徴的な本の・・・・柊って言ったっけ?あんなに真剣にゲーム見つめてゲーム好きなのかな?
真剣にゲームを見つめている姿が少し気になったが、特に知らないし話しかける事も出来ないので、次の文化ホールに行くために本校舎の戻るのだった。
読んで頂きありがとうございます!
コメント・感想・評価・ブックマークお願いします。
基本毎日投稿しており、時間は決まってません。
twitterで更新状況を発信しているので、宜しければフォローお願いします。