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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期 連続通り魔事件編
151/155

危なかった・・・・

間違えて完結済みになっていました連載は続きます。本当に申し訳ございません。

「危なかった・・・・」

「まだし心臓バクバク言ってるわ」


 駆け込んだ俺達は床から立ち上がることが出来ず、ぜえぜえと息を吐きながら胸に手を当て息を整える。普段これぐらいなら走ってもここまで息を上げることは人だが追われてるってこんなに疲れるもんなんだな・・・・


「私達の姿見られてないといいけど・・・・」

「真っ暗だったから、恐らくは見えてないと思うが」

「だといいけど・・・・」


 おそらくだが顔は見られてないだろうが、服装は見られてしまった可能性はある。もし制服を着てたら一発でばれてしまうところだったが、良かった~服装自由で。大藏刑事の懐中電灯に直接照らされた訳じゃないから恐らく大丈夫だろうけど、次からここらへんで通り魔を呼び出すのは止めておいた方が良さそうだな。


「最後の方足音増えてたよな~」

「おそらくだが大藏刑事が応援を呼んだのだろう」

「挟み撃ちされてたら危ないところだったな」

「もう追われるのは勘弁よ・・・・」


 確かにもう追われるのは勘弁だ。緊張するし悪いことしてないのに追われるというのは疲れる。いや、電灯を壊すという立派な犯罪行為をしてるけど!人的被害を出さないためにしょうがないことだから大目に見てくれ・・・・


「次からもっと駅から離れた場所で活動した方が良さそうだな。今回のでもっと警戒が強まりそうだ」

「確かにな・・・・」

「だとすると、下結辺りが良い。あそこは家があるだけで人が集まるような場所は無い」

「じゃあ次から、そっちに行くか。結市内だったら何処でも良いんだし」


 陽太の言う通り結市内だったら通り魔は何処でも呼び出すことが出来る。だから、できるだけ人気がない場所で今後は活動した方がいいだろ。そこまで行くのに少し手間が掛かってしまうが、仕方ないだろう。一回行けば俺がショートカットを設置すればいい話だし。


「そうね、じゃあ次から下結で」

「おう」

「了解した」

「それにしても、大藏刑事の勘の良さには脱帽ね」

「だな・・・・良いタイミング戻ってくるんだから焦った」

「あそこの道の警備が手薄だったのは罠だったのかもしれないな」

「あ~ありそうだな。いくら何でも警官が駆けつけるのが早すぎる」

「今後とも気を付けた方が良さそうね。それじゃあ今日はもう帰って休みましょ私達の事がバレてないかどうかは、明日学校に行けばわかるでしょ」

「うわ~嫌なこと言うなよ」


 バレてたらどうしようかな~電灯を壊しただけだから器物損害だけで済むだろうけどこれから目を付けられるのは不味い。それに、もし捕まったら色々と今後の生活に支障が出るだろう。石を投げるときは服で手を隠したから指紋は付いてないし、大丈夫だと思うけど少し不安だな・・・・


「恐らくは大丈夫だろ。こっちも姿をはっきり見てないし」

「うむ、証拠も残していない」

「だと良いんだがな~」

「監視カメラなども確認したが無かった。あそこまでの暗闇なら大丈夫だ」


 見てないことを祈りながら解散となった俺達はそのまま、ショートカットで最寄り駅まで送り家で帰った俺は風呂に入りながら今後の事を考えていた。


 確かにこのまま通り魔を追い返し続けることはできるけど、最終的には本体を倒さないとな・・・・警察の警戒は強まっているし、今回はただ運良く捕まらなかっただけで、あの状況が何度も起きたら次は捕まってしまうかもしれない。早々にけりをつけたいけどな~少し熱めに入れた風呂に肩を沈め、カビ一つ無い綺麗な天井を見つめながら考え込んでしまった俺は少しのぼせながら、布団に入り眠りにつくのだった。

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#空っぽと色

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