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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
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教室内は入れないから見るだけ

右校舎に着くと、目の前には大きな情報室があった。情報室は教室2つ分の大きさがあり情報室2と3がある。情報の授業は必須だった覚えがあるのでこれくらいの大きさは必要だろうけど・・・・中学の頃と比べるとデカいな。パンフレットには情報室1が下の階にあるが、下の階のPCの方がハイスペックらしい。スペックが必要な作業は1階で、普通のPCで大丈夫な授業は3階でやるんだろうな~教室は開いてないから外から見て回るしかできないけど楽しい。


「お~デカいな」

「デカいし広いな」


 情報室の反対側には印刷室と液タブとペンタブが揃っているイラスト室となっている。イラスト室はイラストレーター志望で選択授業を取ってないと要はないだろうけど機器が揃ってるってすごいな。絵は趣味で書く程度で、そこまで上手くないし下手という訳でもない。


「色々揃ってるんだな~」

「許可取れば好きに使っていいみたい」

「マジで?」


 教室にある窓から教室を覗いてる陽太に、パンフレットに載っている内容を伝えると振り返り驚いた表情したが


「でもあんま使う事なさそうだな~家にあるし」

「俺もPCは家に有るから学校のを使うのは授業以外なさそう」


 陽太も俺も中々のスペックのPCを持っているのでわざわざ学校のを借りるってことにはならなそうだ。でも、家に無い機器が必要な場合学校のを使うってのは有りだな。


「好きに使って良いならゲームやってもいいかな」

「いや、駄目だろ」

「え~帰らずゲームできると思ったのに」

「アホか」

 

 このゲーマーめ。絶対変える時間がもったいないから学校でゲームすればいいじゃん!とか思ったんだろうけど、どうせ帰るんだから変わらんし、自分の落ち着く環境でやるゲームが1番だろ!


「そんなにゲームがしたいなら、Eスポーツ部に入ったらどうだ?結構人気らしいぞ」

「部活でやるのはヤダ。ゲームは自由じゃないと!」

「さいですか」


 何なんだそのゲームに対しての熱情は、俺もゲームが好きで色んなゲームやってるが陽太には負けるし陽太の方が強い。スポーツ推薦を蹴ったのもゲームの為にだからな~こんな事話してないで、さっさと次行きますか


「上と下どっち先に見る?」

「上」

「りょーかい」

 

 上と下どっちから先に見るか聞くと即答で上と言われ階段を上がると4階は視聴覚室と防音室、写真部の部室に新聞部の部室があった。部活ごとにしっかり部室有るのいいな~写真部の部室は写真の授業で使うし現像室もあるみたいだ、豪華!陽太は写真部の部室を見ながら、


「遊斗は写真部入るのか?」


と聞いてきたが俺は


「いや、確かに写真部は魅力的だけど高校では部活に入る気ない」

「へ~・・・・もしかして遊斗部活の時間分あっちの世界に行く気だな?」

「そそそ、そんな訳ないじゃないか!ははははは」


 やべっ何でバレたし!?確かに自由な時間が増えたからあっちの世界で色々しようと思ってたけど何で分かったんだ!?動揺が出てしまい、陽太にジト目で見つめられ、


「正直に言え」

「はい、私めはあっちの世界を楽しもうと思ってました」

「よろしい」


 あんなジト目で見られたら、居心地が悪くて仕方ないから白状しました。正直に言ったんだし許してくれるはず!だから、その振りかぶった手を納めてください!絶対チョップするつもりだろ!


「はぁ・・・・言っても止めないだろうし気を付けろよ?俺は自分であっちに入れないから助けに行くことが出来ないんだからな」

「は~い」

「何だその気の抜けた返事・・・基本的に俺は家に居るから行くときは誘え」

「え?陽太あの世界嫌いだろ?」

「嫌いだけど、少しでも危険を減らすなら人手が多い方が良いだろ」

「そりゃそうだけど・・・・」

「それに一緒に行けば危ないことしてないか監視できるだろ?」

「うげっ」


 くそっ一瞬でも陽太君素敵って思った気持ちを返せ!こうなったらとことん利用してやる。1人だと出来ないことも有ったけど陽太が居れば出来るようになるしな!

読んで頂きありがとうございます!

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