レッツ、ラーメン
放課後になったが午後4時だからまだ十分時間が有るので、今後探索に必要となる物を駅周辺のお店を回り探してみることになった。駅周辺には色々な専門店が並んでいるのでいろいろ手に入るかなと思ったんだが・・・・
「ん~特にめぼしい物は無いわね」
「必要なとなる物が特殊だからな~」
「薬は調達出来た。十分だろう」
「欲しがってるものが特殊だからな~防具とか会ったら良かったんだが、日本じゃ無理か」
「日本では必要のない物だからな。サバゲーとかのボディーアーマーはどうだ?」
「ん~試してみるか。今度ネットで見つけてみるよ」
「ふむ、俺も調べておこう」
探索に必要な物をそろえた俺達は暗くなるまでには時間はあるし、みんなで夕飯を食べた後に通り魔を追い返すことになったのでラーメン屋に並んでいた。引っ越してきてからずっと忙しかったので、ここら辺のお店全然知らない。なので今日のラーメン屋は夢さんの紹介だ。魚介系の塩ラーメンが有名なお店で、チャーシュー丼も人気らしい。
「ラーメンって何時食べても美味しいよな」
「だな。良い匂いするし早く食べたいぜ」
「ここ本当にオススメなのよ。さっぱりしているのに魚介のうまみがぎっしり詰まっていて何杯でもいけちゃうかもってなるのよね」
「俺も食べたことがあるが、本当に美味かった」
早く食べたくてそわそわする俺達。好きなラーメンの味は塩だ。だからすごく楽しみ、陽太もさっぱり系のラーメンが好きだしお腹が鳴りそうだ。ラーメンってなんであんなに美味いんだろうな~一週間ラーメンでも余裕な気がする。店の前に並びながら学校の事や何気ない会話をしているとあっという間に俺達が呼ばれた。店の中に入って見ると和室とカウンターテーブル席があり、和室へと通された。
「何にする?」
夢さんがメニューを広げながら言う。
「俺は味玉ラーメン」
「チャーシューメン大盛り」
「ラーメン大盛りにチャーシュー丼」
俺、陽太、見吾の順番だ。味溜まって美味しいんだよな~味が染みてて黄身は濃厚。家で色々な種類の味玉を作ることがあるくらいには好きだ。2人とも大盛りとか、よく食べるな~
「それじゃあ、私は普通のラーメン。すみませ~ん」
夢さんが手を上げ店員を呼び止め注文してしばらくすると、良い匂いと湯気を立てながらラーメンが運ばれて来た。ラーメン自体はとてもシンプルで、メンマとネギ、海苔にチャーシューが乗っかている。俺はプラスで味玉を載せたけど普通の奴でも十分だな。スープは澄んでいて、魚介の良い匂いが鼻に届く。
「滅茶苦茶美味しそう」
「だな」
「うむ」
「ふふ、それじゃあ頂きましょ」
「「「いただきます」」」
まず最初にスープをレンゲで掬い飲んで見ると驚いた。想像以上にさっぱりしているのに魚介のうまみがしっかりしている。味が深いのに脂っこくはなく、口当たりも優しい。さっぱりしているのに味は魚介のうまみが凝縮されたラーメンに驚きなが麺を食べる。麺はちぢれ麺で、少し柔らかいが伸びているわけではなく、しっかりとコシを感じスープと絡まって美味い。
「滅茶苦茶美味いなこのラーメン。あれだけ並ぶ理由が分かる」
「さっぱりしてるのに味がしっかりとあるよな」
「チャーシュー丼も美味い」
陽太と健吾も気に入ったようだ。
「でしょ?塩ラーメンがおいしいお店ってあんまり見かけないからよく来るのよね」
「確かに、この美味しさなら何度も来たいな」
いい場所を教えもらった。自炊が面倒くさかったり活動を終わりにラーメン食べたいなっとて思った時にまた来よう。飯って大事だよな~体を作る元にもなるしやる気が湧くっていうか。常闇の世界にも何か食べ物持っていくのもいいかな。その場合軽食とかになっちゃうけど無いよりは良いだろ。どうせ常闇の世界にいる間は排泄とかする必要ないし。謎だよな~あの世界にいる間は疲労は感じるんだけど、生理現象が止まるんだよな。だけど、何も必要じゃないわけじゃない。お腹は空くし、喉も乾く痛みも感じるし匂いもある。一体どういう仕組みなんだか・・・・
「ん?どうしたんだ眉間に皺寄せて」
「いや、何でもない」
今は常闇の世界の謎を考えるんじゃなくて、ラーメンを楽しむことにしよう。うん、味玉もしっかりと味が染みてて美味しいな。和気あいあいと夕食を楽しんだ俺達は、結市へと向かうのであった。
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