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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期 連続通り魔事件編
136/155

打ち上げ

次の日の朝、脇腹の鈍い痛みを感じながら目覚めテレビを見てみると新たな通り魔事件の事は報道されていなかった。昨日通り魔を倒したのだから当たり前なんだが、ちょっと不安だ。通り魔を呼び出していた犯人が、やけを起こして自分で通り魔をするかもしれないし色々と不安の種が多すぎる。ニュースを見ながら朝食を取っていると、ガチャというと扉が開く音が聞こえたが気にせず食べていると


「おう、遊斗おはよう」

「おはよう、今日は速いな」


 入ってきたのはやっぱり陽太だった。何時も一緒に朝学校に行くし元々実家でも陽太とは隣同士で何時でも家に入っても大丈夫だったので陽太には合鍵を渡しているのだ。勿論俺は陽太の家の合鍵を持っている。本当に兄弟同然に育ち家族みたいなものなので、合鍵や勝手に部屋に入られてもどうとも思わない。何時もは長所を食べ終わって準備が終わった頃に来るのに今日は早いな。


「怪我の具合はどうかなってな、ちょっと見せてみろ」


 陽太は飯を食べてる俺の服を捲り脇腹を見てみると、うわっと顔をしかめた。


「昨日より、酷くなってるぞ。なんていうかグロイ」

「え、マジで?」


 俺も見てみると、昨日は蹴られた痕が残ってるくらいだったのに赤黒く広範囲に打撲の跡が広がっていた。


「うわ、マジだ」

「いや、マジだって・・・・そんなに痛くないのか?」

「動くと少し痛いけど見た目ほど酷くないぞ」

「あんまり無理すんなよ、痛みが増すようなら病院連れてくからな」

「はーい」


 陽太は心配性だな~こんな大きな怪我久々にしたな。蹴られた場所は脇腹だし、内臓は少し危なかったが骨は無いから折れていない。見吾も腹を蹴られてたけど大丈夫かな。さっさと飯を食べ終えると、服を着替え学校に向かった。学校には既に見吾が来ていた。


「おはよう」

「おはよう」

「怪我大丈夫か?」

「見た目は酷くなっていたが痛みは少なく問題ない」

「見吾もか、俺も見た目エグイ事になってたんだよ」

「湿布を持ってきているが、使うか?」

「あ、マジ?じゃあ一枚貰っても良いか?」

「うむ」


 怪我の具合を尋ねると見吾も俺と同じような状態らしい。内出血って普通の怪我とは違ったグロさがあるよな~。動くと少し痛むので見吾の厚意に甘えることにした。湿布を貰い張っていると丁度夢さんが教室に入ってきた。


「おはよう~2人とも昨日の怪我大丈夫?」

「問題ない」

「大丈夫」

「それなら良かった、今日の放課後打ち上げやるのよね?」

「おう、焼肉行こうぜ!食べ放題の」

「良いわね」

「うむ」

「異論無し」


 昨日通り魔を倒した打ち上げをやろうと言う話になっていたのだが、場所が決まって無かったので今食べたい気分の焼き肉を提案してみるとみんな乗り気で良かった。ここ数日通り魔で忙しかったけれど神隠しみたいに長引かなくて良かった・・・・問題は一つ残っているけどまずは通り魔を倒したことを喜ばないとな。

 その後4人で色々雑談をしていると先生が来たのでHRとなり、何事も無く学校が終わり放課後となった。飯を食べるにはまだ早いので駅前に在る、大型ショッピングモールで時間を潰すことにした俺達は今服を見ていた。


「これ軽いけど暖かくていいな」

「毎日私服だと着ていく服迷うわよね~」

「見吾は何処で服買ってるんだ?」

「特に決まって無いな。見て良い物があれば買ってる」

「遊斗君は何処で買ってるの?」

「ユニ〇ロとか〇U、後は見吾に選んでもらってる」

「あら、そうなのね」


 俺は動きやすければ良いので服にこだわりはあまり無い。しいて言えばラフな格好が好きだ。服のセンスとかも無いので大体見吾の買い物に付いて行って見吾のついでに選んでもらったものを着てる。見吾はお洒落さんなので、色々なお店で服を買って着こなしてるが、最近は動くことが多くなったので動きやすい格好をしていることが多いかな。見吾は無地の服をよく着ている。身長が高いのでコートとかも良く似合っていて羨ましい限りだ。夢さんは最近よくニットの服を着ているが色味は落ち着いた色が好みのようだ。


「あっちで動くことを考えるとどうしても動きやすい服になっちゃうのよね~」

「だな。学校だからそこまでお洒落する必要も無いし」

「厚着すると動きづらいから中にヒートテック着て服は薄めにしてるな最近」

「うむ、上着も邪魔になるからな」


 色々服を見ながら選んでるけどみんな常闇の世界で戦うこと前提の選び方してるな・・・・まぁ確かにここ最近はずつと常闇の世界にいってばかりだからな。 

読んで頂きありがとうございます!

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