よっしゃ自由行動だ!
入学式では特に新入生が立ったり、歌ったりという事をしないのでぼ~と話を聞いてる内にもう、閉式の言葉だ。真面目そうな先生が閉式の言葉を告げる。
「これで入学式を閉式する」
「一同、礼」
「新入生退場、新入生起立」
司会の号令によって立ち上がると、Aクラスから順番に体育館を退場していき教室まで戻ってきた。入学式の内容は普通だったな~まあ、殆ど話聞いてないからほぼ覚えてないけど。
「入学式お疲れさ~ん、さっきの席に着け~」
入学式を終えてひと仕事終わったのか、スーツのジャケットを脱いで教壇に置く東先生。いいのか?それ、まあ入学式終わったからいいのか?何だろう、スーツをピッシリ決めてるより、シャツ姿の方が似合うなこの人。先生の指示通り生徒全員席に着くと、
「それじゃあ、朝言ったように履修の説明すんぞ。明日もう一回説明するからそこまで、真剣に聞かなくても大丈夫だが履修を疎かにすると進級出来ないから気を付けろ」
じゃあ適当に聞いてようかなとか思ってたら、とんでもない脅しきたんだが!?しっかり聞かないと駄目だな。聞きそびれた所は後で陽太に聞こっと
「まずは、一年生は基本必修が多いから、選択授業はそこまで多くないぞ。1から4限までが必修になって5限6限7限が選択授業になる。選択した授業によっては、7限が無い場合もあるから、そこは各自でスケジュール管理しろ」
なるほど~1から4限は全員共通の授業なのか・・・・選択科目何取るかは決まってるから特に悩む必要ないな。
「選択科目の種類とか授業日数、年間スケジュールは学園のホームページに載ってるから各自確認しろ。ホームページの在学生向けって所に書いてあるから、ログインするには学校から書類が届いてるだろうからそれ確認しろ」
そういえば、学校からの書類にIDとPW載ってたな。重い書類を持って帰らずに済んで助かった~。
「質問あるか~?・・・・特に無いみたいだな」
特に気になることも無かったので、手を上げなかったが他の生徒も質問が無いらしい。
「それじゃあ、次は学生証渡すから名前呼ばれたら取りにこーい」
そういうと、東先生は学生証を取り出し一枚一枚読み上げていき、呼ばれた生徒は教卓まで取りに行く。
「夏山陽太」
「はい」
「見ーせて」
「ほれ」
陽太が呼ばれ学生証を取りに行き帰ってきたので、一足先に学生証を見せて貰う。学生証には学生番号と名前、クラス顔写真といった基本的なものが書かれているが結構薄いICカードみたいだ。
「薄いんだな」
「質感的にはツルツルしてるよな」
学生証を触りながら、確かめていると
「祭藤凛」
「はい」
前の席のポニーテールの子が呼ばれ返事をした。斎藤さんは、学生証を受け取ると新入生代表の子と話し始めた。仲いいんだな
「新倉夢」
「はい」
お、新入生代表さんだな、新入生代表ってことは試験で一番だったってことか?もしくは何かしらの作品で良い成績を残したってことだよな。
「柊見吾」
「はい」
後ろの体格が良い変な本の男子生徒は、柊見吾って名前みたいだな。駄目だ・・・・名前聞いても本の印象が強すぎる。それにしても、体でけーな柔道とか何かのスポーツやってたのかな。その後も次々と生徒の名前を呼んでいき、全クラスメイトに学生証氏が行き渡ったみたいだ。
「それじゃ、学生証の説明していくぞ~。この学生証は毎日に必ず持ってくるように、授業の出席は学生証を読み込んで行うから忘れたら出席できないぞ。図書館での貸し出しや情報室でPCを使うためにも必要だから無くさないようにな」
「せんせー」
「おう、どうした」
女子生徒が手を上げ質問があるようだ、
「もし、忘れたり無くしたりしたらどうするんですか?」
「事務室に申請すれば再発行できるぞ~。忘れてしまった場合は担当の先生に手書きで出席表を提出すれば大丈夫だ。でも、その手続きが面倒だから忘れるなよ」
「分かりましたー」
面倒くさいってハッキリ言っちゃったよ。絶対に無くさないように気を付けよっと
「それで明日から、服装は自由だ。好きな服着てきて良いぞ~明日は新入生歓迎会と授業説明で、午前中には終わるから気楽に来て良いぞ。部活の紹介や勧誘も明日有るから、何かしらの部活に入ろうとかと決めてる奴は動きやすい格好で来た方が良いかもな。質問あるか?・・・・無いなそれじゃあ解散また明日」
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