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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期 連続通り魔事件編
127/155

今日は帰るまた明日

現場に来て見ると、警察官が3人ほど電灯の下に集まっていた。近づいて声を掛けられると面倒なので近づかず遠目から電灯を見ると、確かに通りの電灯がすべて壊されている。通りの電灯は数えてみると6個はある。これをすべて黒いのが壊したのか?いやそもそも6個も電灯がある場所で、常闇の世界から現実の世界に来ることが出来るのか?


「すべて壊されてるわね」

「これ全部黒いのが壊したのか?流石に変だろ」

「そもそも出てくる事すら難しいと思うぞ」


 現場の様子を見て確かに変だと感じた俺達。


「電灯を壊してる姿を見たらすぐに悲鳴を上げるか逃げると思うのよね」

「一瞬ですべて壊さない限り、逃げる時間はあるよな」

「通り魔は武器がナイフだったし、ナイフを投げて電灯を壊した可能性は無くはないが・・・・」


 遠距離攻撃手段を持っている黒いのであれば、一瞬で全ての電灯を壊すことは可能だ。だが、黒いのは光の影響を強く受ける黒いのが放った攻撃も、光に当たれば弱まるし電灯に当たる前に光によって消えてしまう可能性もある。黒いのの手から離れなければマシなんだが・・・・それだと近づいて一個一個壊さなければならない。


「やっぱり変だよな・・・・」

「前に見吾が通り魔が複数居たことが有るって言ってただろ?俺達が見たのはその一体で他の奴らが一緒に電灯を壊した可能性があるんじゃないか?」

「それだと、俺達が戦ってる時に出てこなかったのが謎だし残ってた夢さんを襲わなかったのも変じゃないか?」

「確かに・・・・」


 いくら考えても謎が深まるばかり、黒いのの生態は分かってない事が多いし朱里威によって性質が全く異なる事も多くない。しかも今回の黒いのは自由に現実世界に来れるほど力が強い。今までの常識は通じないと考えた方が良いか・・・・?3人で頭を悩ませているとスマホをずっと見ていた見吾が顔を上げ、


「調べてみると、他の現場でも電灯などの照明が壊されていたらしい」

「え!?」

「そんな報道聞いたことないけど」

「報道はされてない、だが」


 見吾はスマホを俺達に見せる。そこにはツッターが開かれておりある投稿が映されていた。内容は、


「通り魔ここに来たらしい!マジこわ!!!」

「?この投稿がどうかしたの?」

「よくある投稿だと思うけど」


 陽太が登校内容を読み上げたが変な部分は無い。文字と一緒に現場だと思われる写真が載っているがそこには警察が現場を封鎖している所が映っている。恐らく野次馬として写真を撮って登校したんだろうが・・・・


「コメントじゃない、写真をよく見てくれ」


 見吾は警察が立っている奥の方を拡大すると、そこには電灯が微かに映っていた。


「あ」

「確かに壊れてるな」

「良く見つけたわね」


 拡大された電灯は通常付いているはずのプラスチックのカバーが壊されていた。よくこんな少ししか映ってないやつ見つけられたな。


「他の現場の写真も見たが照明器具はすべて壊されていた」

「ってことは偶然じゃないし意図的に壊してるんだろうな」

「だけど何でかしら?」


 他の現場でも壊されていたという事は必ず意味がある。だが、その意味が分からない。このまま現場に留まっていても新たな発見は無さそうなので現場から離れ夜の12時まで周囲を見回ったが通り魔と遭遇することはなった。

読んで頂きありがとうございます!

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