探索からの休憩
見吾の能力が分かった事だし、戦いに慣れるためにも数回戦いたいんだが・・・・
「見吾体力は大丈夫か?」
「問題ない」
「じゅあ、数回戦闘してみるか」
「了解した。周囲の敵を探す」
「便利だな~」
さっきの犬型黒いのと戦った時落ち着いていたし、銃弾を当てることも出来ていた。今は俺たち全員戦える状況だし、見吾のフォローすることは出来る。見吾は能力面と戦闘面でも頼りになりそうだ。ただ、少しの問題点としては
「スマホを常に持っておかないといけないのは少しめんどくさそうだな。それだと刀使いにくいだろ?」
「戦闘のたびに、出したり消したりするか?」
「ポケットに入れとけばいいんじゃない?」
見吾の能力は強力なので戦闘中も使って貰いたいんだが・・・・戦闘中にスマホを見るのはな~見吾は前に出ず俺と同じぐらいの位置に居て貰った方が良いか?
「見吾の戦闘スタイルって武器的には前衛だよな」
「うむ、銃よりは刀の方が得意だ」
「でも、スマホを見ながら戦闘するのはキツイよな」
「別にスマホである必要はねーぞ」
「「「え?」」」
4人で戦う編成を考えていると、案内人が言う。
「想像しやすいからスマホって言っただけだぜ。見る物であればなんだっていい」
「それって時計とかでも良いってこと?」
「あぁ大丈夫だぜ」
「・・・・」
案内人の言葉を聞き夢さんが首を傾げながら言う。見吾は何やら考えがある様で、スマホを消し新たな物を生み出した。それは・・・・
「眼鏡?」
「あぁ戦っている最中邪魔にならず、常に見てられる物を考えたらあるアニメを思い出したんだ」
見吾は自分掛けていた眼鏡を外すと、能力で作り出した眼鏡を掛ける。デザインは今見吾が掛けている眼鏡と変わりなくフレームが白くなってるくらいだな。てか、
「それ度入ってるのか?」
「これは伊達だ」
「何故伊達メガネ・・・・」
「家に居る時は常に付けているから何となくだ」
「そっか・・・・」
深くツッコむのは止めておこう。誰だってそういう時期あるよね。俺は見吾に暖かい目を向け問題を解決した俺達は見吾のマップに映る敵を探しに向かった。
「見吾止めを!」
「分かった」
見吾は刀を勢い良く振り下ろし黒い人型を袈裟斬りにすると、黒いのは消滅していった。3戦ほど見吾の実力と4人での連携を確かめるために戦ったが、結論から言うと見吾は強いという事だ。見吾能力で有効な攻撃方法がすぐ分かるし、不意打ちを受けることも無い、能力だけでも優秀なのに戦闘力もしっかりとある。武術を習っているからか足運びは静かで、相手の動きを見極め鋭い攻撃を刀で入れている。周りの状況を見る事にも長けていて、同じ前線で戦う陽太と夢さんとの連携もバッチリだ。これなら、もう通り魔と戦っても大丈夫だな。
「良い感じだな」
「そうね、見吾君さっきはありがとう」
「気にするな」
「さっきの合わせは良かったぜ」
「うむ、次も出来るように努力する」
2人も見吾の戦闘力の高さに感心しているようだ。見吾の強みは鋭い攻撃に周囲と連携するために息を読む能力の高さ。陽太が正面から攻撃を受け持ち、それをフォローする形で見吾を2人で拓いた隙に夢さんの高火力を叩きこむ形が理想だな。俺は後方から3人を援護、そして他の黒いのが乱入しないよう警戒だな。
「それじゃあ一旦戻ろう」
「そうだな、休憩した方が良い」
「通り魔はあっちで現れるものね」
「被害者が出る前にこっちで見つけた方が良いじゃないか?」
「出現範囲が広大過ぎるし、こっちじゃ色々邪魔が入って通り魔まで行けない可能性が有る。そこまでリスクは負えない」
「・・・・分かった」
被害者が出る前に止めたい気持ちは分かるが、いくら見吾のマップが有るからといえどこの世界は危険に満ちている。探している途中に強力な黒いのと会うかもしれないし、通り魔にたどり着くまでに大量の黒いのが居るかもしれない。あの少女は例外だと思いたいが瞬時に現れる黒いのも居る可能性が有る。悔しいが安全と確実性を取るなら現実世界で探した方が良いのだ。
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