表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
12/155

入学式へ

「それじゃあ、時間も良い頃だし入学式行くぞ~入学式の席は自由だから廊下に好きなように並んでいくぞ~」


 入学式の席も自由なのか・・・・出来るだけ、後ろの席に行きたいな~入学式の校長の話とか絶対眠くなるだろうし。廊下に並ぼうと教室の外に出るがみんな同じ考えなんだろう、前に並びたがる人が居ない・・・・


「遊斗さっさと並ぶぞ~」


 そう言いながら陽太の奴先頭に並びやがった。まぁ一番前じゃないならいいか・・・・知らない人に挟まれるのも嫌だから我慢して陽太の後ろに並ぶ。すると、さっきまで後ろの席に居た凛とした雰囲気の男子生徒が並ぶが・・・・背デカくね?180cmはあるだろ。陽太も180cmあるからなんかデカいやつに挟まれて俺が目立ってね?155cmしかないけどこれから伸びるんだよ!誰に弁明してるか分からないが、俺達が並んだのをきっかけに次々と生徒が並んでいく。


「俺達はBクラスだからAクラスに続いてはいることになるぞ~先頭の君俺に続いて入ればいいから」

「分かりました」

「席の前に着いたら座らず、立ったままでいろよ~司会が着席の合図するからそれに合わせて座れ」


 入学式か~早く終わんないかな。俺は早く構内を散策したいんだ!それにショートカットを置ける場所も探したいし。同じ高校出身の人がある程度居るのか並んでいる間ちょくちょく会話が聞こえてくる。俺も暇だし陽太に話しかけようと、背中を叩こうとしたタイミングで


「よし、それじゃあ行くぞ~迷わず付いてこいよ。そしてここからはお喋り厳禁」

 

 ダルそうだが、芯のある低い声で言うとぴたりと話声が止まり、俺も背中を叩こうとした手を引っ込めた。みんなピタリと話し止めるの偉いな~と思って後ろを見ようとしたが後ろの男子生徒に阻まれた。体がデカくて見えん!陽太もデカいけどこの人の場合体格が良いって感じだよな・・・・あ、やべ前進んでたわ。


 Aクラスに続いて奥の階段から1階に降りて、ラウンジを通り昇降口まで行き左にある校舎まで続いている渡り廊下を通って左校舎から体育館まで続いている道を通り体育館の入り口の前で止まる。体育館から少し入学式でよく使われるBGM が聞こえてきた。こういうのは普通なんだな・・・・中学校とのギャップに驚いてばかりだったけど聞きなれたBGMが聞こえてきてホッとするな~


「もうすぐ入場だ。しっかり付いてこいよ~」


Aクラスがどんどん体育館の中に続いて入ると体育館は綺麗だが良く見慣れた物だった。説明会の時にも入ったけど設備が良いぐらいで普通の体育館だよな~そんなことを思いながら遅れないように付いていき席の前で号令が掛かるまで待った。


「新入生着席」


 そこそこの新入生が居るから少し号令が入るまで時間が掛かったけど、やっと座れた~。中心に通路があって左にAクラス右にBクラスという風に交互に座っているから最前列なんだよな~眠くなったらヤバそう。まずは、学園長の話か~パンフレットにも載っていたけどカッコいいよな~学園長は60代くらいのお婆ちゃんだが、背筋は伸びているしどちらかというとレディという言葉がよく似合う。そんなことを考えていると話が終わってしまった。やば、何も聞いてなかったわ学園長の話短くね?めっちゃ有り難いわ。


「新入生代表、新倉夢」

「はい」


 俺の近くから返事が聞こえてきたけど、新入生代表ってうちのクラスだったのか。壇上に上がっていく生徒をよく見ると・・・・あっさっき前の席で話してた黒髪ロング美人だ。あの人が新入生代表だったのか~その後も順調に進んでいく入学式。来賓の話や生徒会長の話も無駄に長くなく簡潔だったし何とか乗り切れそうだ。

読んで頂きありがとうございます!

コメント・感想・評価・ブックマークお願いします。

基本毎日投稿しており、時間は決まってません。

twitterで更新状況を発信しているので、宜しければフォローお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ