警察署へ
学校が終わり放課後になった。今日は警察署に事情聴取を受けた後また結市に行って通り魔探しをするつもりなんだがその前に、夢さんに見吾を消化しておいた方が良いよな。教室から人が居なくなるまで、見吾と夢さんには残ってもらいお互いを紹介する。
「良し、誰も居ないな」
陽太が教室から出て廊下を覗きながら言う。この学校多くの人が部活か自分の専攻の活動をしてるから、放課後教室から人が居なくなるの早いんだよな。自己紹介は夢さんから始まった。
「それじゃあ私から、新倉夢よ。よろしく、凜ちゃんから貴方の事は聞いてるわ」
「柊見吾だ。凜から仲が良いと聞いている。それと、文化ホールに飾られている絵見事だった」
「あら、ありがとう。それで今日から活動に参加するみたいだけど大丈夫?結構大変よ」
「体力はあるので問題無い。初めての事が多いため、迷惑をかけないよう努力する」
「真面目ね・・・・私もつい最近仲間になったばっかだから同じ様なものよ。これからよろしくね」
2人の会話を聞いてる感じ、特に相性が悪いとかは無さそうだな。共通の友人もいるみたいだし、仲良くなるのも早いかもな。それじゃあ自己紹介も済んだことだし、気が重いが警察署にさっさと行かないとな。
「じゃあそろそろ警察署行くか。見吾はどうする?先に結市に行ってても良いし警察署に一緒に行くでもいいけど」
「ふむ・・・・警察署に行ったとしても出来る事は無い。先に結市で情報取集をしておこう」
「りょーかい、それじゃまた後で。あ、忘れるとこだったこれ俺のIDね」
見吾は先に情趣収集に行ってくれるみたいだ。俺達の事を調べたみたいに見吾は情趣集能力が高いみたいだし期待しておこう。取りあえず学校から外に出るためにげた箱に降りてきて靴を履き替え外に出ようとしたら
「遊斗その靴どうしたんだ?」
「え?」
陽太に言われよく靴を見てみると、靴底が裂けておりズタズタになっていた。
「うわっ何で・・・・あぁ昨日の奴か」
そういえばガラスみたいなの踏んだ感触あったな。あの時は走るのに必死なのと道が真っ暗で何も見えなかったから落ちている者を気にしている余裕は無かった。夢さんと見吾は俺のズタズタになった靴を見て
「靴は残念だけど、足が無事でよかったわね」
「うむ、靴としての役目を全うしたようだな」
「そうだけど・・・・お気に入りだったのに」
自分の足に合っていて走りやすくデザインも気に行ってたので、大事にしてたんだがな・・・・残念だ。これじゃあ、靴買い替えるしかないな・・・・一回家に帰って新しい靴履いてくるか。
「残念だけど、これじゃまた何か踏むと不味いから一旦帰って履き替えてくる」
「確かにその靴だと不味いだろうな。だが、警察署に行くのだろ?間に合うのか?」
「あぁ見吾は知らないんだよな。ついでに教えるよ」
見吾は仲間になったばっかなので俺の力をよく知らない。丁度良いので見せることにした。俺は周りに人が居ないのを確認すると、いつも通りショートカットに繋ぎみんなを案内した。柊君は入る時少し中を見て驚いていたがすんなり入って来て逆にこっちが驚いた。普通もっと警戒すると思うんだがな~
「ふむ・・・・これが遊斗の力か」
「そう、此処はショートカットって呼んでる。名前の理由はあれだ」
俺の部屋に繋がってる扉に近づき開くとそこには俺の家の玄関があった。見吾は興味深そうに扉を見ると、
「便利だな。指定した扉に繋がり移動できるのか」
「そういう事」
俺はげた箱から新しい靴を取り出し履き替えると、またショートカットに戻り学校に戻ってきた。
「なるほど、確かにこれなら余裕で警察署に間に合うな」
「色々制限はあるけど、便利な能力なんだよ」
学校に戻ってきた見吾は感心したかのように何度も頷く。靴を履き替えた俺達は警察署に向かい途中で見吾は分かれ先に結市に向かった、
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