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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期 連続通り魔事件編
117/155

夢さんに報告

 取りあえず柊君を調査のメンバーに入れることにした俺達は、夢さんへと連絡した。


『柊君に俺達の活動の事がバレた』

『え!?どうしてバレたの』

『夢さんが攫われた時偶然見てたらしい。それから俺達の事を調べて、昨日の通りまで確信したらしい』

『そうだったのね・・・・ごめんなさい私の性で活動の事バレちゃって』

『いや夢さんの性じゃない』

『そうそう、警戒してなかった俺達が悪いんだ』

『それで・・・・どうしたの?』

『実は柊君も活動に参加することになった』

『え!?何でそんな事になったの!?』


 屋上で合った一連の流れを夢さんに伝えると、


『そんな事が有ったのね・・・・私も柊君の事をよく知らないけど、凜ちゃんが言うには裏表が無くて、嘘を言わない人だって聞いてるわ』

『祭藤さんが?』

『えぇ柊君の家って代々夜柱市で武道を教えている家なのよ。それで、古くからあるから凜ちゃんの家とも関わりが有るの』

『そうだったのか』

『武道を習ってるなら戦いたいと言うの納得だな』

『だから、少しは信用しても良いと思うわ』

『分かった、ありがとう』


 俺達がスマホで夢さんに連絡している間、柊君は隣で弁当を食べていた。まさかここまで話が長くなるとは思ってなかったので、何処かで食べようと俺達も弁当を持ってきていたんだが・・・・時間も無いしここで食べるか。柊君に話を聞くことも出来るし


「柊君、隣いい?」

「構わない、それと柊君ではなく見吾と呼んで欲しい。柊とは呼ばれ慣れていない故にすぐに反応できない」

「分かった、見吾君だな」

「君も要らない」

「分かった見吾」

「うむ」

「それじゃあ俺は遊斗で」

「俺は陽太って呼んでくれ」

「承知した」


 会話している間表情が変わらないので、少し感情が読みずらいが嫌がってる様子は無い。それに、何でか話していると気が抜けるというか天然さを感じるというか。見吾の隣に座り購買で買ったサンドイッチを食べながら柊君を見えると、夢さんが言っていた武道をやっている事に納得だ。弁当を食べている所作が綺麗だし、正座で背中がピシッと伸びている。


「姿勢が良いけど、コンクリに正座って痛くないのか?」


 陽太はコンクリに正座している見吾を呆れた様子で言う。見吾は食べるのを止め少し顔を下に向け考え


「いや、普段から正座だから辛くない」

「そうか・・・・」


 なんか少しずれた返答が返ってきたな、まぁいいや


「それで、俺達の仲間になりたいって言ってたがどこまで俺達のこと知ってるんだ?」

「日月遊斗15歳誕生日10月29日、全国写真コンクールで最優秀賞を受賞、森伏中学を卒業後一般入試で夜柱学園に入学」

「ちょいちょいちょい!!!」

「何で俺達の中学まで知ってんだ」

「調べたからな」

「怖いわ!!!!!」


 いきなり俺の個人情報を話し始めた見吾の口を手で塞ぎ、陽太が少し引きながら尋ねると驚愕の答えが返ってきた。俺自己紹介でも誕生日とか言ってないんだが!?怖っ!この様子だと陽太の事も調べてるんだろうな・・・・


「どこまで知ってるかと聞かれたから答えたんだが」

「そういう事じゃなくて俺達の活動についてだよ!」

「なるほど、そういう意味だったのか」

「それ以外あるか!!!」


 もう、この人怖い


「その事で知っていることは少ない。特殊な力か方法であの化物を調査して人を助けてるぐらいしか知らない。後新倉夢が君達と一緒に行動してることぐらいだな」

「よくそれで仲間になりたいって思ったな・・・・」

「恐らくだが、あの黒いのたちと戦っているんだろ?通り魔と戦ってる時戦いになれてる様子だった」

「んじゃ、昼が終わるまで説明しておくか」


 俺達は昼飯を食べながら、見吾に常闇の世界や黒いのについてそれと力について説明した。話を聞いている間見吾は特に驚く様子も無く、無表情で相槌を打ちながら聞いていた。途中で質問とかもあったが、見吾は納得したようだ。


「なるほど、そういう仕組みだったのか。一般人には解決出来無し知ることも出来ないだろうな」

「そう、だから俺達が解決しないといけない」

「その常闇の世界については教えを乞う事になると思うが戦闘なら少し自信がある。戦いは任せて欲しい」

「おう、期待してる」

「それで今日はその活動をするのか?」

「そのつもりなんだが・・・・」

「今日は昨日の件で警察署に行かないと行けないんだ。夜遅くなると思うが大丈夫か?」

「あぁ何時になっても大丈夫だ」


 そう、今日の放課後には警察署で事情聴取を受けないといけないのだ。ただでさ見吾にバレて少し疲れてるのに、大蔵さんの聴取を受けないといけないとは・・・・疲れる一日なりそうだ。

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