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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
11/155

先生入室~

 俺も机の上に合ったパンフレットを見ていくが敷地広いな、中学と比べたらえげつない広さだ。敷地内には文化ホール、部活棟、体育館、グラウンドにプール、技術棟まである。・・・・金掛かってるな~口には出さない、心の中に留めておくのだ。


「金掛かってるな~イテッ何すんだよ」


 折角心の中に留めておいたのに言うんじゃねーよ。パンフレットを見ると、入学式の日程は8時45分から始まって10時45分に終わる予定と書いてある。その後15時まで校門が開いてるからそれまで学園を散策するもよし、ラウンジで飯を食べるのもよし、さっさと帰るのもよしの、自由時間だ。一番気になるのは文化ホールだな。文化ホールには先輩方の作品が置いてあるみたいだし、後学のために色々見てみたい。陽太が気になってるのは、校舎右にある情報系の教室かな?


「陽太は何処を中心に見てみたいんだ?」

「俺は、技術棟を詳しく見てみたいな」

「あれ?情報室は良いのか?」

「情報室も見ておきたいけど、技術棟にモーションキャプチャーのスタジオがあるんだって!凄くないか!?」

「お、おう」


 そういえば機械系大好き人間だったな・・・・でも、確かに学校にスタジオががあるのは凄い。陽太はゲーム関連の専門知識を学びたいってことでこの学校に来たから気になるのは当たり前か。技術棟の設備に目光らせてるけど、少し落ち着け興奮しすぎだ。


「じゃあ俺は文化ホール見たいし入学式終わった左側から回ってくか」

「おっけー早く入学式終わんねーかな」

「まだ始まってもいないだろ」


 楽しみだからって急ぎ過ぎだ。8時半までダラダラとパンフレットを見ながら話していると、スーツ姿の男が入ってきた多分教師かな?教師らしき人は教壇に立つと


「注目~立ってる奴はさっさと座れー」


 眼鏡と天然パーマの黒髪年齢は30代後半くらいか?男らしい顔をしてるけど目が眠そうなのと口調でダルそうに見えてしまうな。スーツでダルそうに見えるの逆に凄くないか?


「全員席に着いたな。はい、おはようございま~す1ーB担任の東俊だ。専門科目は写真を教えている~新聞部の顧問でもあるから新聞部に入ろうと思ってる奴よろしくな~」


 専門科目写真なのかよっ見えね~どちらかというと化学で白衣着てた方が断然似合うぞ。そして、写真専門なのに何故に新聞部?確かに新聞の為に写真を撮ったり載せたりすることはあるけど・・・・写真部って有ったよな?何で写真部の顧問じゃないんだ?


「それじゃまずは今日の流れを説明するな。手元にあるパンフレット見ろ~」

 

 ダルそうにしながらもパンフレットの内容を一つ一つ丁寧に入学式のプログラムを説明していく東先生。入学式が終わった後の説明もしてくれた。


「入学式が終わったら一回この教室に戻って履修の事について説明するからな~その後は自由行動だ。15時まで好きに構内を探索していいぞ~立入禁止って書いてある所には入るなよ。質問ある奴手上げろー」

「はい」

「はい、質問どうぞ」


 質問タイムに入ると、前の席のポニーテールの女の子が勢い良く手を挙げた。まだ自己紹介もしてないから先生も名前が分からないんだろう手で指して、女の子を指名する。


「自己紹介タイムってないんですか?」


 見た目通り溌剌で元気のいい声だな~確かに俺も自己紹介タイムが無いのか気になっていたから有難い。


「あ~それは明日の朝やるから」

「分かりました」


 明日やるのか~自己紹介で滑らないように気を付けなくては・・・・自己紹介タイムの出来栄えで俺の高校生活が決まるといっても過言じゃない!絶対に一発芸とはやらないぞ!堅実に簡潔に当り障りのない自己紹介を考えよう。真っ暗な世界に行くことが出来る特殊能力を持ってますっとか言ったらイタいとかのレベルじゃすまされないからな!?

読んで頂きありがとうございます!

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