的じゃありません
石像を壊した俺達は後はトラップに気を付ければいいだけなので、順調に進んでいて次のステージまであと少しという所で壁に隠れて様子をうかがっていた。
「何あれ多すぎない?」
「あれ正面切っては無理だぞ」
「ん~爆発させるか」
次のステージまであと少しという所で、鎧が10体石像が5体というもはや突破させる気ないだろという鬼畜な配置をしていた。そして通路は広いが両端を炎で塞がれているため回り道をすることは出来ず正面から向かっていくしか方法が無いのだ。
突破する作戦はいたって単純。俺の爆弾で爆発させて吹き飛ばし、隊列が崩れた瞬間に抜けようという作戦だ。俺は爆弾を18個作り6個ずつ分けて俺はあと一つ威力を強めた攻撃型手榴弾を作り出しておく。手榴弾には色々種類が有るが大きく分けて2つ種類がある。破片手榴弾と攻撃型手榴弾だ。
破片型手榴弾は、簡単に言うと爆発によって金属片をまき散らし相手を殺傷する物であるため近くに居ると危険だ。攻撃型手榴弾では、金属片ではなく爆発の衝撃によって攻撃を与え制圧する物である。今2人に渡したものは、威力を弱めた攻撃型手榴弾。俺が基本的に使ってるものは、この威力を弱めた攻撃型手榴弾だ。この手榴弾なら自分の近くで爆発しても危険じゃないし、吹き飛ばすことも出来る。俺の武器は威力を強めたり弱めたり出来るので、こういう手榴弾を使うときは色々役に立つのだ。まず威力を強めた攻撃型手榴弾を投げ、相手を吹き飛ばしてから突撃するとしよう。
「まず投げるぞ、そのまま壁に居て」
「分かった」
綺麗に並んでいる鎧と石像達に勢いよく投げ、壁に隠れるドンという大きな音と共にガシャガシャと鎧が倒れる音が聞こえた。爆発音がしたのと同時に壁から飛び出し走る。
「良し上手くいった」
「これなら突破出来そうね」
作戦通り、鎧は全て石像は3体吹き飛ばすことが出来た。鎧はすぐに立ち上がってくるだろうがその前に通り過ぎることが出来る。石像は俺達に向かって来ているが、十分に避けられる。
「それにしても便利ね遊斗君の武器」
「だよな。種類も一番有るし威力も変えられるしな」
石像を避け立ち上がった鎧に爆弾を投げ再び転ばせながら夢さんと陽太が言う。
「まあな。威力を上げるとその分消費が激しいけどこの空間なら大丈夫みたいだし、それに俺の能力は戦闘じゃ役に立たないからな~これくらい便利じゃないと割に合わない」
「いや、能力もクソ便利だろ」
「そうね、戦闘に使えなくても羨ましいぐらい便利ね」
「そうか?」
俺の移動能力は2人と違って戦闘では役に立たない。移動能力なら、瞬間移動とか出来たらよかったんだけど案内人から言われなかったしな~正直2人が羨ましいが2人も俺のことが羨ましいので無い物ねだりか。追ってくる鎧と石像達に、残りの爆弾すべて使いゴールまで来ることが出来た。
「ふ~これで炎ステージは抜けられたわね」
「良かった暑くて参ってたんだ」
「次も・・・・最悪」
次のステージを見てみると上下に動く壁に両端にはバリスタ、人は乗ってないが恐らくだが・・・・威力の無い手榴弾を投げてみるとシュンッとバリスタから矢が放たれ手榴弾が撃ち抜かれた。
「うわ・・・・」
「これ盾で防げるのか?」
「ん~試してみるか」
陽太が盾を作り出し投げてみると、放たれた矢は盾をいとも簡単に貫通した。その様子を見て俺達は絶句してしまった。
「「「うわぁ~」」」
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