熱い!速い!危ない!
次のステージを見るだけで嫌になってくるが進むしかないんだよな~・・・・序盤は楽しかったのに後半になると鬼畜になるとは思ってなかった。2人ともこの鬼畜ステージに来るまでは楽しそうにしていたのに、次のステージを見てうんざりしてる。
「はぁ・・・・」
「何というか王道ね」
「これ結構お気に入りの服だから燃えたくないんだよな・・・・」
そう、次のステージは火炎放射エリアなのだ。公園によく動物がデフォルメされた置物や遊具が置いてあるがそれが何体も置いてあって口から絶え間なく炎を噴き出してる。
「うわ・・・・近く通ったら熱そ」
床の槍トラップを警戒しながら、炎の道を抜けていくステージみたいだが・・・・
「あの巡回してる鎧みたいなのヤバくない?」
「逃げてだったから多分倒せないだろうし避けるしかないな」
「見た所鎧だし転ばせたら起き上がれないかもな」
炎を吐く置物は一定間隔で向きを変えているが、向きを変える時間と吐く向きが分かっているのなら苦戦はしない。床のトラップだって穴が空いているからすぐに分かるしそれだけなら簡単なんだが・・・・さっき言った通り騎士みたいな恰好をした黒いのが通路を巡回してるのが問題だ。
「一回転ばしてみて、駄目だったら避けながら突破しよう」
「了解」
陽太の言う通り、鎧から聞こえる音は鈍く結構な重さがあるようなので転ばせたら起き上がれないかもしれないという期待をしながら炎を抜け、鎧に近づく。鎧は俺達に背を向けながら進んでいるので気付く事無く順路を通っている。確か後5歩で後ろを向くはず・・・・今だ!
鎧が振り返った瞬間に俺が足を払い夢さんと陽太で体を引っ張り体勢を崩した鎧は抵抗することなく地面に転がった。
「よし!」
「いや、変だな。全く抵抗しなかったぞ」
転ばせてガッツポーズをしたが陽太は抵抗をしなかった鎧を怪しんでいる。確かに、子rんだ後も全く動くことが無い何か変だ・・・・鎧を注意深く見ていると突然鎧が操り人形のように宙に浮かび上がると、姿勢を直し地面に降りた。そして、俺達の方を見ると大きく剣を振りかぶってきた。やばっ!俺達は避けようとしたが周りは槍のトラップが有って動けない。
ガンッ
鈍い音が響いた。
「ナイス陽太!おらっ」
陽太が俺達の前に出て剣で鎧の攻撃を受け止めた。俺は鎧に体当たりしまた倒すと
「これ、他の奴とも連動してる!」
「うわマジだ」
「これさっさと抜けた方が良さそうね」
周りを見てみると、さっきまで同じ順路しか動いていなかった鎧たちが俺達に向かって動き出していた。見えるだけで8体、鎧なのに結構早いな!
「邪魔な奴だけ転ばせて急ごう。戦うだけ無駄だ」
「そうねっ!」
「だな!だけどやりづらい!」
炎と床のトラップに気を付けながら鎧の攻撃をしのぐのは中々に大変だ。鎧は操り人形のように動き、宙を飛びながら近づいてくる奴も居るし人間の可動域を無視した攻撃もしてくる。腕が3回転したりイナバウアーの状態から剣を振ってくるなどやりたい放題だ。独特な動きの為攻撃が読みづらく戦いづらい。
「あっつ!」
「きゃっ」
陽太は剣を防ぐのに気を取られ過ぎで炎の置物に焼かれそうになるし、夢さんは避けようと思った先で槍が飛び出て危うく串刺しに、これは速く抜けないと!
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