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常闇の街を今日も俺達は散歩する  作者: 和吉
1学期神隠し編
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その本は癖強すぎないか!?

 校舎は4階建てになっていて、2階から各学年の教室となっている。2階から1年生、上に上がるごとに学年も上がっていくので1年生の俺達は2階だ。校舎の中も綺麗で、機能的だな~2階に着くと右にAクラス左にEクラスと書いてある教室が有ったので教室が廊下を挟んで両方にある配置だ。自分の教室に行くまでに他の教室も覗いてみると、殆どの生徒が集まってるようだ。友達と話していたり、机の上に置いてあるパンフレットを見たりそれぞれ好きにしてる。


「もう結構な人が集まってるな」

「まぁもう8時過ぎてるからな」

「後30分もあるのに」

「流石に入学式遅れる訳にはいかないだろ」


 電車が遅延してる割には教室にいる人が多いと思ったけど、早めに来る人が多いんだな~。それに遅延してると言っても、日原駅と南雲駅の間だけだからそこまで影響ないのかもな。教室を覗きながら奥に歩いていくと、Bクラスの教室の前に着いたが、生徒はそこそこ居るな。前の扉から中に入ると、大学のように机が並んであり黒板には好きな席に座って8時半まで待っててくださいと書いてある。


「好きな席で良いんだな」

「それな~」

「どこ座る?」

「窓際がいいな。日が差して温かそうだし、学園の敷地も覗きたいし」

「りょーかい、席に飽きたら変えればいいしな」

「どんどん後ろの席に行きそうだな」

「目は良いし、後ろに行ったって見えるぞ?」

「いや、そういう意味じゃない」


 好きな席に座って良いなら、黒板の正面は避けたいな。窓際なら暖かそうだし、たぶん来た人が好きな席に座っていくことになるだろうから遅く来ると、前の席しか残ってないという状況になりそうだな~。別に真ん中ぐらいだったら良いだが正面は嫌だ、早めに来るようにしようかな・・・・


「???」


 なんか陽太が訳が分からないって顔してるけど、どうせどの席でも授業受けるのは同じだろって思ってるんだろうけどなんか嫌なんだよ前の席って。まだ真ん中の窓際が空いていたので、その席に俺が奥に座り陽太も席に着いた。

 前の席は女性2人で、窓際の方は黒髪ロングの眼鏡をかけた美人さんで、もう1人は活発そうなポニーテールの可愛らしい子だ。仲良く話しているのでおそらく前からの友達なんだろう、もし初対面だとしら物凄いコミュ力だな。後ろの席には、眼鏡をかけ凛とした表情で本を見ている体格のいい男だった。・・・・おい、読んでる本のタイトルが「プロの探偵が教える対象者の情報収集」なんだが!?それ、大丈夫だよな?ストーカーとかじゃないよな?


「遊斗、入学式終わったら構内散策しようぜ~」


 俺が後ろの席の男が読んでいる本のタイトルが気になっている間に、陽太はパンフレットを読み終わったようだ。パンフレットに書かれているマップを見ながら、俺を構内散策に誘う陽太。俺も構内を詳しく見たいと思っていたから、


「何処から回る?」

「まずは、校舎だろ」

「りょーかい」

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