夜行性
朝起きて、夜寝る。
当たり前の生活リズムのはずなのに。
夜遅くまでスマホを見続けて、あっという間に日が昇る時間に。
頭痛がしてきたので睡眠をとり、起きた時には夕方の5時。日も暮れていた。
その日の夜も、その次の日も。気が付けば、それが新しい生活リズムになっていた。
――もどらなきゃ。もどらなきゃ。もどさなきゃ。
そう思いつつも、結局戻らなかった。
いつの間にか、体が暗闇に適応した。昼間はまぶしくて目を開けられなくなった。
逆に夜は、光が無くても目が見えるようになった。
ある時、久しぶりに会った友達は言った。
「お前、フクロウみたいな目をしているよな。」
読んでいただき、ありがとうございました。