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クズで無能な勇者が有能な仲間たちをパーティ追放しまくるお話  作者: 耳垢の一
うんち使いヴェンを追放!
82/120

俺の職業はうんち使い!?ギルドではいびられ勇者パーティから追放されたけどトイレの女神様の代弁者になって仲間のゲリュオンとケツァルコアトルを引き連れてウンチートで無双します!!

クソ回

「おいうんこ野郎!こっちのトイレが汚れてるぞ!早く掃除しろや!」


(……俺に掃除させるためにわざと汚したくせに)


「ボケっとすんな!てめえが勇者パーティを追放されて路頭に迷ってたところをこの俺が()()拾ってやんたんだからありがたく思えよ!!」


「はい!今行きます!」


俺はうんち使いのヴェン。

今まで所属していた勇者パーティを追放され、

再びギルドのトイレ掃除の日々に逆戻りだ。


雇い主のギルド雑務主任のイビリスは俺のことをうんこ野郎と呼び、わざとうんちを外しては俺に掃除させるという嫌がらせをしてくる。



「いつも大変ねヴェンくん。はいこれ」


「すみません。リーンさん」


休憩中にギルド受付嬢のリーンさんが差し入れてくれたジュースを一気に飲み干す。


ああ、思えば勇者パーティはよかったなあ……。

勇者パーティっていうよりミハイレスクさんがよかったんだよな。理想のリーダーって感じだった。


ミハイレスクさんが死んだ後から俺への負担が大きくなってたし、追放されなかったとしても自分から辞めてたかもしれない。


でもうんち使いとかいうよくわからない職業(ジョブ)に選ばれている以上はトイレ掃除以外の働き口もない。



おっと、職業(ジョブ)についての説明がまだだった。

まさか82話もの間、誰も解説してないなんて……。


職業(ジョブ)というのは、簡単に言えば、人が持っている適性のことだ。


大抵の人は無職で生まれてくる。

それで神殿で職業(ジョブ)を授かるなり、ある日突然目覚めるなりして、商人とか戦士とか魔導師とかの職業(ジョブ)を得る。

もちろん気に入らなければ『転職(ジョブチェンジ)』もできる。


そういえばディードは無職だけどなんで職に就かないのかは知らない。聞いていいのかよくわからなかった。


念のため言っておくと、勇者っていう職業(ジョブ)はない。あれは魔王を倒す人を指す称号。


歴代の勇者もなんらかの職業(ジョブ)に就いてる。

レフさんは魔法戦士で、先代の勇者はたしか魔術師だったかな。どっちもありきたりな職業(ジョブ)だ。

あれ?勇者って意外と誰でもなれる?



人によっては『特殊職(レアジョブ)』を持って生まれてくることがある。


代表的なのが、聖女、暗黒剣士、闇魔導士。

俺のうんち使いも特殊職(レアジョブ)だ。


一般人が特殊職(レアジョブ)に転職することは不可能で、逆に特殊職(レアジョブ)の持ち主は他の職業に就くことはできない。


つまり俺は生まれてから死ぬまで永遠にうんち使いであり続けるというわけ。


見たこともない職業(ジョブ)だと最初は期待されてたけど、自分がうんちをひり出すときにうんちの形状をコントロールできるだけという完全なハズレ職業(ジョブ)


修行を重ね、うんちの出るタイミングを自由にできたり、他人のうんちを処理できるようになったりした結果、ようやくギルドのトイレ掃除に採用された。


でもトイレ掃除しかできないので扱いは最悪。

掃除のかたわら少しでもうんちを有効に使う方法を模索し、ついに標的にうんちを当てられるようになった。


トイレでのうんち練習を、ちょうどギルドに仲間を探しにきていた勇者レフさんに見られて勇者パーティに入ることになった。

まあ今は追放されたんだけど。


勇者パーティのおかげで成長できたのは事実だ。


イビリス主任には未だに馬鹿にされてるけど、俺がその気になればうんちで窒息させてやれるんだからな!


……いや、実際にはやらない。

でもそう思うことで平静を保てる。



「ヴェン!またトイレが詰まってるぞ!!早く来い!!」


「は、はい!!今行きます!」


「無理しないでねヴェンくん。税金で設置されたトイレを何度も詰まらせるイビリス主任なんかに負けないで」


「ありがとうございます」



俺はギルド奥の職員用トイレに向かった。


「まったく……これで何千回目だろう。もういいや、うんちを液状化して押し流しちゃえ」


ザザー。


「よし、直ったっと」


「……やってくれましたね」


背後から声がする。

その声は……。


「リーンさん!?ちょっ、ここ男子トイレですよ!?」


「私はリーンではありません。リーンの身体を借りてしゃべっている、トイレの女神イレットです」


どうしよう。

リーンさんに変な設定が追加された。


「本来の段取りであれば今回で1億回トイレの詰まりを直したあなたにチート能力を授けて代弁者にする予定でした」


「段取り??何が!?」


「しかしあなたはめんどくさくなって適当にやりました。神の前でこの罪は見過ごせません」


「ええ……。だったら毎回わざとトイレを詰まらせるイビリス主任の方が罪重いじゃん!」


「イビリスはわざとでなく、素で毎回詰まらせています。罪には問えません」


「あれ素でやってたんだ!?」


「あなたにあげる予定だった美少女ケツァルコアトルとゲリュオンもあげません」


「ちょっと!」


タイトルと矛盾してきたんだけど。

楽しみにしてたのに……。


「そうですね、新しいタイトルは……『うんち使いの異世界クソゲー攻略記〜運値操作で世界最強!?〜』です」


「方向性が変わっちゃってるっていうか、何!?異世界!?」


「あなたをクソゲーの異世界に飛ばします。無事に世界を救ってこられたら、この世界へ戻してウンチート能力と眷属を与えましょう」


「あ、最終的にはもらえるんですね」


こうして俺はクソゲーの異世界に行くことになった。

俺、一体どうなっちゃうの!?

続きません

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