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王様と食事

作者のリアルが忙しいので番外編です

読まなくていいやつです。

俺は勇者レフ。

さきほど、パーティの足を引っ張っていた偽勇者マナトを追放したばかりだ。


嘘をついて勇者を名乗るなんて許せねえよな。

恥を知れ恥を。


そんなわけで勇者パーティ、俺、シフティ、ミルソンはまだ城にいる。

王様が無能をよこしたお詫びにメシを奢ってくれると言うのである。


ん?時間がだいぶ巻き戻っているだと?

まあ今回は番外編だからな。

本来先々週投稿する予定だったパートらしいが、ランクが一週したキリのいいタイミングで投稿した方がいいんじゃないかという、俺は何を言ってるんだ。



「城のメシ楽しみだな!どんなのが出るんだ?すき焼きとかか?」


この世界観ですき焼きはないだろ。

なんか前も聞いた気がするな。


「落ち着けシフティ。たぶんキャビアとかだ」


「いえ、ここは最高級のフォアグラでしょう」


「スパイダーフラッシュローリングサンダーかもしれねえな」


ネタが微妙に古いんだよお前は。


すき焼きがなくてキャビアやフォアグラが存在しているのかは謎だが、なんとなく中世には既にありそうだしあるんじゃねえかな。

シフティの言ったやつはねえだろうけど。




王様がやってきた。


「待たせたの。今夜はすき焼きじゃ!」


「「「ズコーーーッ!」」」




〜〜〜〜〜〜


「すき焼きうまいな!」


「実に美味しい。肉がシャッキリポンと口の中で踊るようです」


まあすき焼きがまずいわけねえからな。

期待はずれだったけど。



「ところでじゃ、冒険の進捗はどうじゃ?」


「進捗、ですか。えーーっと、今まではマナトが足を引っ張っててあんまり進んでなかったんですけど、明日から取り返して行きますよ」


「そうかそうか、それは頼もしいのう。時に聞きたいことがある」


「なんです?」


「お主らが序盤のモンスターに苦戦しているという噂についてじゃよ」


やっぱそれ聞くかあ?

うぜえなあ。

すき焼きを楽しませてくれよ。


「その話ですか。そんな噂デタラメですよ。今のパーティのステータスを見てくださいよ。Cランクくらいの強さはあるでしょう?」


「うーむ。お主が旅立ったときはSランクだったはずじゃがな」


「ちょっと、面倒な呪いをかけられましてね。勇者の私に嫉妬する者は多いですから」


「先代の勇者もよく仲間に裏切られたと聞くが、お主ほど進捗が遅くはなかったぞ」


「先代の頃よりモンスターが強力になってるので」


「もう一つ聞きたい。ワシがさずけた国宝級装備はどこへ行った?聖剣『銀鏡白妄剣(ミラーレスソード)』は?」


今度はそれかよ。

この前のおまけパートとやってること一緒なんだよ。

つーかさっきから自分だけ肉ばっか食いやがって。


「装備品でしたら、見つからない場所に保管してあります。寝てる間に奪われでもしたらかなわないのでね」


「あの剣は魔物を払い除ける力があるのじゃぞ。奪われなどせんよ」


「いえいえ、仲間の人間に裏切られ奪われるかもしれません。それにモンスターを寄せつけない効果はレベル上げの時に邪魔になります」


「しかしレベル上げが必要なほどお主は弱くはないはず」


「言ったでしょう。呪いで一時的に弱体化しているのですから」


王様どさくさに紛れて肉全部1人で食いやがった。

ご馳走するとは何だったのか。


「ふうむ、うまかった。しかしお主の話を聞く限りかなり苦戦しているように見える」


「まあ旅の資金も足りませんのでね。苦戦するのも仕方ないんじゃないですか」



「陛下。〆のうどんはいかが致しましょう?」


「それよりミハイレスク。例のものを勇者レフに渡してくれんか」


「は、直ちに」


騎士団長パシリと化してんな。

いい気味だ。これがざまぁってやつか。


「ただいま、お持ちしました」


騎士団長が持ってきたのはさっきまでマナトが装備していた剣と鎧だった。


「国宝級装備には劣るが強力な逸品じゃ。ぜひ使うとよい」


「ありがたく使わせていただきます」


よっしゃ!マナトの強力装備ゲット!

つーか久々だな。

『装備品は置いていけ』をするのは。



「やったなレフ。さっそく着てみろよ」


「おう」


俺はマナトの使っていた鎧を身につけた。


「うっ……!!」


俺は思わず床に倒れこんだ。


「どうしたレフ!」

「レフ様!どうなさいました!」

「しっかりするのじゃ!」

「レフ!」



俺は叫んだ。


「この鎧!!くせえ!!!!!」


鎧に染みついていたのはマナトの体臭であった。

無理もない。マナトは現代日本人だから鎧を洗うという発想がなかったのである。

そのあまりの臭さに俺の意識は薄れていった。

to be continued…

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