まずは軽〜く自己紹介
俺は勇者レフ。
勇者パーティ『真実の一眼』のリーダーだ。
『勇者』とは魔王を倒すために神によって選ばれた神聖な職業であり世界最強の強さを持つ者。
ついでにイケメン。
まだ駆け出しではあるが、いずれ俺も魔王を倒して世界を平和に導くか
あるいはこの生まれ持った最強の力を使って世界を滅ぼし屈服させることさえも可能だろう。
……冗談はさておき、何をするにしても必要なのは力。
いくら世界最強の力を持つこの俺でも1人でできることには限界があるだろう。
それこそ魔王を倒すともなれば世界でもトップクラスの人材を我がパーティに揃えなければならない。
そんなわけで俺のパーティには俺の眼を唸らせた偉大な才能の持ち主を取り揃えている。
では、そんな俺がこだわり抜いて選抜した3人の仲間を紹介しよう。
聖魔導師・セイア(17才女性)
最強の魔法属性の一角とも呼ばれる聖魔法を使いこなす女。
回復、補助魔法を主体に俺たちの戦いを全力でサポートしてくれるこのパーティの要。
不死者との戦いにおいては聖魔法の最強技『天の裁き』で攻撃にも参加する。
その威力はこの俺の光魔法に匹敵する。
あと結構かわいい。魔王を倒したら側室にしてやってもいい。
武力使い・ゴラドン(31歳男性)
生まれる前から鍛えていたと自称する類稀な強大な筋肉を持った男。
大剣、斧、槍、ハンマー、ナックル、徒手空拳、どれをとっても一流の攻撃力を誇るこのパーティの要。
その辺のモンスターなら一撃で原子レベルでコナゴナにするので逆にグロくないという、
この小説がコミック化してもお子様と安心してお読みいただける仕様になっております。
いざというときは味方の盾にもなってくれる非常に頼りになる男だ。
闇魔導師・ディア(19才男性)
なんかキモいし何考えてる奴かもわかんない。
見た目も暗い。そもそも闇とか怖いしムリ。
あと戦闘中役に立ってるのも1回も見たことない。
邪魔だし。
みんなで陰口とか言ってる。本人の前で。
なんでこんなの採用したんだ。
なんだこいつ。
このままではダメだ。
こんな足手纏いが我がパーティにいたのか。
魔王を倒す前にこいつのせいで俺たちは破滅しかねないぞ。
こうなればやることは一つだな。
次の日の夜。
俺はみんなを宿屋に集めて宣言した。
「ディア、君はこのパーティから抜けてもらう」