12ゴリ 誰が紫パーマのオバハンや!
「どうも久々の登場です。ホトトギス14さんです(笑)
ゴリラのオーカワさん達に依頼を任せて私達サークルメンバーはずっと忙しく同人誌をして麻雀をして
寝て麻雀をしてました(笑)」
久々の登場のフクロウのホトトギス14さん…ややこしいので14さんは
鬱陶しいひと昔前の掲示板口調で自己紹介を述べる。
「殆ど麻雀やん!仕事せぇよ。」
「国士無双を狙ってたんですがねぇ…(悲)」
「んなもん、何年かかると思ってんねん!」
「3人麻雀とかなら、割といけるんじゃない?」
とゴンは言う。余計な事を言うと話が始まらへんやん!
「まぁ、オーカワさん折角だし人手が足りないときは宜しくね。国士無双が出るまで眠れまテン(笑)」
「拷問やん!」
睡眠不足でまた、転生してまうやろ。
「転生して人間になれるかもしれないじゃない。」
「なるほど…。」とマドロミのセリフに納得してしまう…気がしただけやった。
「ウンコになるかもしれないよ。オーカワさんだし。」
「俺やからってどういう事?ひっぱたくぞ。」
自分でも気づきだしとるが、ゴンに対して最近殆どジャイアンみたいになっていっとる気がする。
「私は生まれ変わったら…」
「どうせお前はミミズとかやろ?」
「あ、それも捨てがたいかも。拾いたい理想かも!あぁでもゲジゲジとかもいーかも!迷うな。」
「血迷っとるやろそれ!生まれ変わったらゲジゲジになりたいとか言うとる女はじめて見たわ。」
「将来でもいいな!」
「成れるかい!」
突然変異か!頭の!
俺達は深夜の巨大ミミズ事件の緊急報告として、ギルドに来とった。
美しいヴィーナスのようなネネさんは、深夜に放置しておいたら獣や強姦にでも襲われたら大変やと思い
ギルドの保健室(?)に寝かせてきた。
なんで医務室とかって名前やないのかというと「保健室って書いてあった方が、私は好きなんですよね。学校みたいで青春でしょ(笑)」
とか14さんが言うていた。
しかし、どっちかと言えば『医務室』とか『休憩室』とか『寝床』とか色々な呼び方をする人がおるもんやから
定着はしとらんらしい。
「で、で!?この可愛い赤ちゃんは何ですか!!?(尊)ひょっとしてオーカワさんの子でちゅか!?(星)」
「俺は独り身やぞ?んなわけあるかい。あと、その赤ちゃん言葉やめい。きっしょいわ。」
「そうですよね。オーカワさんの赤ちゃんならもっと毛深い感じですよね(笑)4000グラムのポチョムキン顔似の赤ちゃんが(尊」
「ふっざけんな!俺の赤ちゃんならもっとタマゴ肌の天使ちゃんが爆誕するわぃ!」
いや、例え4000グラムのポチョムキンでも俺は俺の子供やたとしても可愛いに決まっとるわ!
パンチしたら14さんは床でワンバウンドしてまるでスーパーボールみたいに跳ねて帰ってきおった。
すごい!自分のフワフワボディを使いこなしとる!ギルドマスターと自称するだけの事はあるな!と
関心しとる場合やなかった。
机の上でペタリと座った髪の毛のボサボサの赤ん坊は、スーパーボール14さんの姿をキャッキャと笑っとる。
巨大ミミズ事件の終息は、このチビっ子によってなされた。
結果報告に、このチビっ子も連れてった方がええと思ったのもあるけど、まぁ、単純にチビっ子一人を置いて帰るのも普通に考えてあかんと
思ったからや。
ゴンは「えー、ミミズの腹の中にいたの?危なくない?」とかなんだとごねとったからまた張り倒して黙らせた。
せやからパワー過ぎるわ。
俺ん中でゴンは殴ってもええという印象が刻まれとるんかもしれんな。
「これからもガンガン殴っていくわ。よろしくな。」
「死んじゃうよ!」
寧ろゴンゴンって感じやな。と思うたが滑るから言わんかった。
「実は夢で巨大ミミズが現れる的な感じのお告げはあったんですよね(威圧)ただ、寝耳に水。とか水水しいとか、
そんな風に曲解してたんですよ(笑)女神様ジョークだとばかり思ってて、あんまり危険に思わなくって、だから無視してました(笑)」
「罰当たりやん!」
あんたの夢結構当たるって言うてたやん!
「虫!?」
「無視や!嬉しそうにすんな!」
ノノまで言葉遊び的に目をキラキラさせとった。
「というか、熱帯夜みたいだね。蒸し暑いな。」
「虫!?」
「蒸しや!そんで別に熱帯夜でもないしな!」
マドロミまで適当言うもんやからまたノノが反応した。
「そういえばボク、寝る前に歯磨いてないや。これじゃぁ虫歯になっちゃうなぁ。」
「虫!?」
「虫や!…いや今のはええのか。」
「「「がはははは」」」
「おもんない!!」
ゴンの『虫歯』に関してはほんまおもんないわ。やっぱセンスないな。このクソギツネ。
「まぁ、だから水虫になるから気をつけなさい…みたいな事だとばかり思ってました(笑」
薬でもぬっとけ。
「この赤ちゃんが、ミミズの身体の中に居た…というか引っ付いてたって事は、
人間の住処で食べられて養分にされかけてたって事なんですかね(真顔)」
と、14さんは真面目な顔で赤ん坊を見つめる。
「でも光ったよ。」
とゴンは言う。
そう俺がまたミミズに食われそうになった時、まさしく球体が光りだして、この赤ん坊が現れたんや。
あん時はなんかまるで卵や繭から幼虫が孵化したみたいな感じやったな。
そんな例えをするとノノがまた喜びそうなところやけどな。
「球の状態って事は、それひょっとしてこの前説明した通りの『玉』だったんじゃないですか?」
この巨木のギルドを創っとる魔力の核と同し『玉』。
俺はその現物をみた事があるわけでもないからわからん。
「食べられた赤ちゃんって事は、あるかもだけど魔力の塊的な何かの可能性はやっぱりあるんじゃない?
というか現実的に考えて普通の人間の赤ちゃんで、そんな発光とかする?」
とマドロミは言う。なんか口癖的にゴンに似とるなぁと思った。
「この光って爆誕したとか?エフェクトみたいな感じで。こうドカーン!っと」
「なんやねんエフェクトって。」
ノノもノノでファンタジーな事を言いおる。
まぁ、この物語がそもそもファンタジーやしな。異世界転生物やしな。
大阪出身の35歳がバナナに直撃して、転生してゴリラになる喜劇やしな。
物語の説明おつ!俺!
「オーカワさんはどう思います?」
と14さんにマイクを向けられる。
「いや、言うて俺に訊かれてもわかるわけないやん…。」
「でも、アンタが連れてきたんじゃん。ミミズちゃんのお腹ん中からさ。」
「あれはお前が、やれ言うたからやろ!」
人任せにするウサギの事を思い出しながらツッコむ。
「じゃぁ、アンタは私がやれって言えば何でもするんですかぁ!?私が死ねって言えば死ぬんですかぁ!?
ブリーフ姿でファイヤーダンスしろって言われたらやるんですかぁ!?」
「俺はトランクス派や!」
「「「だははははは」」」
「おもんない!」
何でこんなところで、パンツ事情を暴露せにゃあかんねん!
「いや、自分の所為じゃん?」
「……ぐうの音も出ぇへん。」
ほんで今度は銀髪の赤ん坊までキャッキャと爆笑しよる。
いったい何がおもろかったんかなぁ…。
「ようわからんわ。」
ただの赤ん坊にしか見えへんわ。と思うた。
紆余曲折あって
「この子がどういう子なのかは分からないけど、そのうち人間のところに届けるまで、
この子の面倒は、オーカワさんに一任する感じでいいですかね。」
14さんはそう言う。
「なんでや?」
「だって、オーカワさんにべったりですしねぇ。絵になってますよ。(笑」
例の銀髪の赤ん坊は俺の頭の上にしがみ付き楽しそうに笑てる。
肩車しとるような状態やな。
って、生まれたての赤ん坊を肩車ってええんやったっけ?
首座ってなかったらあかんのちゃう??
そう思い俺は頭からはがして、胸元で抱きかかえる。
「お母さんゴリラみたい。」とノノに言われ「誰が紫パーマのクソババアや!」と怒鳴る。
「そこまで言ってないよ。」
条件反射で過剰に怒ってしまった。
「お母さんじゃなくて、お父さんゴリラだね。」
とマドロミ。いや、俺が怒ったんはそこやない。
「そのうち届けるって、今すぐにでもええんちゃう?」
「こんな銀髪の髪の毛だったり、宙に浮いたり、ミミズを丸かじりしたり…いきなり人里に預けたりしたら迫害されちゃうでしょ。
ただでさえゴリラに襲い掛かってくるようなわんぱくな人ばっかだったのに。」
あれをわんぱくで片付けてええもんなのか?
死ぬような思いをしたんやけど?
「確かに、バケモンか何かと思って酷い目に遭わされそうやなぁ。」
「でしょ?だから、ちゃんと自分で自分を護れるように成長できるまで、お父さん業を頑張ってよ。面白そうだし。」
「お前今面白そうとか言うたやろ。」
「言ってない。」
すっとぼけるゴン。
また叩けば埃でも出そうやな。
「とりあえず、名前を決めよう。」
言い出したのはゴン。
「いい名前を考えてあげますよ(笑)……エスティアーノ・フォン・リリネックちゃん。可愛いでしょ。女の子みたいだし。
ピッタリじゃないですか(尊)!?」
「長いわ!アニメに影響されすぎやろ!」
完全に趣味の世界やん。
即座に却下したら丸いフクロウの身体は本当にホトトギスみたいな感じに瘦せ細った。
凹みすぎやろ。
「次!」
「ノーン・ギツネ」
「却下や!お前の眷属になんかさせるかい!」
そんでえらい決め顔やったのがムカつくわ。
センスないんやから、そもそも期待してへんかったけどな。
「次!」
「玉ねぎ丸。」
「お前ふざけとると眼球くり抜くぞ。」
当然却下や。なんで一人で大喜利しとんねん。
「次や!次!!」
「クーペ。」
とノノは言う。
「…クーペ?ってお前、あのクーペか?なんでクーペなん?」
「お、オーカワさんが食いついた!?」
「ミミズちゃんのお腹の中で寝言でそんな事を言ってたから、クーペってのが好きなのかなぁって。
フラれた女の名前か何かかなって。」
「いや、ちゃうし…。え、何?俺寝言いうとったん?」
いや、もし昔の女の名前をそのまま付けさせようってんなら、相当悪女やぞお前…。
「なんか…『俺はオーカワ・コーサク。35歳。だの云々言ってたけど?それでクーペって言葉が出てきたから…。」
きゃあああああああ!!!!?
いやああああああああ!!!!!!
発狂し、のた打ち回る。
「クーペって確か車の名前ですよ(笑)オーカワさん、生前はクーペに乗ってたんですね(尊)」
14さんがノノに説明するが、そんなもん俺の耳には入ってけぇへん。
ただただ恥ずかしい妄想を、こんなクソウサギに暴露しとったという事実だけで自殺したくなった。
「クーペ!」
床にペタっと座る赤ん坊は嬉しそうに大きい声でそう言う。
「気に入ったみたいだね。じゃぁ、クーペちゃんだ。よかったねオーカワパピー」
「うっさいわ!」
俺はゴンにラリアットをかまし吹き飛ばす。
この度、俺が広ってきた赤ん坊の名前が決まりました。
銀髪の『クーペ』ちゃんです。
よろしくおなしゃす!




