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11ゴリ あれは食用ミミズやったんかもしれへんな。




俺の実家のトイレは昔のホラー映画に出てくるみたいな汲み取り式便所。

またの名をボットン便所や。


幼稚園や小学校やと、水の流れる和式便所やったから、羨ましいなぁ。とか思っとった。

学校でクソしたらむっちゃ弄られるから、隠れてしとったけどな。

小学生の頃、川田ってやつがおって大便した川田がその日に”カワヤン”とかいうあだ名をつけられとった。

川田が厠でカワヤン…座布団一枚持ってって。

まぁ、カワヤンは泣くと、そのまま小便漏らすから名前負けせんかったから、きっとその名前は正解やったんやろうな。




カワヤン家はそれなりにデカかった。

家もでかかったけど、どっちかっちゅうと、田んぼや畑が広かった。山もあった。農家やからな。

遠くから、山をみっけて「あれオレん家」とか言うたときはコイツ野生児なんかなって思った。

ファミコンのカセットとかも多かった。

せやから皆で遊びにもよく行った。

みんなでゲームして、負けると漏らしながら泣くカワヤン。

山でかくれんぼとか缶蹴りして、カワヤンだけ見つけずにわざと違う遊びして泣かしたりもした。

あんときは、大も小も漏らしながら号泣しとった。

今思えば、マジ悪い事したわと謝る。


俺ん家はボットン便所やった。

クラスの他の連中もけっこうボットン便所のやつが多かった。

しかし、カワヤンとこの便所はなんと水洗式やった。しかもカワヤンのくせに洋式。

便座は温かいし、床は汚くない。

スリッパもフワフワしとって気持ちよかった。俺んちなんてじんわり湿っぽい便所サンダルやぞ。

そのへんは学校とかでも同しやけどな。


蛇口をクイっと捻ると水が流れ、自分の垂れ流した便が流水で流されていく。

当時の最先端に感動した俺達は、みんなで遊びにいきクソをする度に集まって

クソを流しまくった。

クソを流しては感動し、カワヤンとの友情はクッソ強くなっていった。



そんでクソが流れるように数年の時が過ぎ、オッサンになったら

カワヤンはクソックスの社長になっとった。

世の中はどう転ぶか、っちゅうか、どう流れていくかわからへんな。




「「うおああああああああ!!?」」

俺達三人は叫び声をあげながら紫の粘液に押し流れとった。

「ちょっと!うるさいんだけど!」

「お前も同しようなもんやろ!」

「kせspjgrぺp」

「いや、お前は結局何を言うとんのかわからんから黙っきなさい。」

俺の腕の中で叫んだり吠えたりするノノとトラッシュ。

「苦しい!締め付けすぎ!」

「しゃーないやろ!」

ノノはジタバタする。主に短い脚で俺の腹とかをゲシゲシと蹴りつける。

「臭い!」

「臭いんは俺の所為やないやろ!ひっぱたくぞ!」

「くさい!毛深い!ゴリラ!!」

「ゴリラですけど!?」

マジで沈めたろうかと思った。

粘液の流水から、なんとか呼吸ができるよう気ぃ遣って頭だけでも出したったのに我儘放題やな。


ごぱぁ!!っと俺達は勢いよく弾き出された。

ジメジメした空気からサラサラと涼しい風を感じた。

視界は真っ暗なままやけど、なるほどどうやら外へ出られたらしい。

尻の穴からなんか口の中からなんかはわからんけど、脱出成功らしい。

真っ暗な中に点々と星が見えんのが懐かしく思った。

身体中ベタベタしとって耳まで粘液でつまってしまったんかな。

音が聞こえにくくなっとる。

なんか叫び声が聞こえる。


ドスンっと地面に叩きつけられた俺はその叫び声の正体をすぐに確認できた。

「ほいほ~い」

「そいそいそ~い」

「やる気あんのか!!」

力の抜けるような声で巨大ミミズにつっかかるマドロミとゴンの姿やった。

二人は棒っきれに火を灯して振り回しとる。

…なんか獣を追い回す原始人のような有様やった。

「あ、オーカワさん。無事だったんだ。おはよう。」

っとマドロミ。

「おはよう。やあらへん。何をしとんねん。やる気あんのか!?」


ギャオオオオオ!!!

典型的なバケモンの声をあげてミミズは分かりやすく興奮状態を表しとる。

おそらくコイツらはコイツらりに攻撃したり応戦しとったつもりやったんやろうけど、どうもむしろ怒りを煽っとったらしいな。

「でも、ミミズが怒ったおかげで出てこられたんでしょ?よかったじゃない。」

現実的処置だ。とゴンは言う。

俺はそのドヤ顔を鼻っ柱から叩き折る。

「曲がったぁ!!左に右折したぁ!」

「日本語勉強してこい。まぁ、お前らが可笑しなファイアーダンスしたお陰で出てこれたんやとしたら、それはそれで

ありがとうやけどな。お陰で、被害が広がったらもう収拾つかへんで?」

事実、巨大ミミズは現在進行形で暴れまわる。

ノノが可愛い!とか叫びながら飛び掛かろうとすんのを耳を引っ掴みながら抑えこんどる状態。


ぎゃあああああ!

さらにミミズは叫ぶ。

「「あ…。」」

叫び声の波動?なのか、ゴンとマドロミが手に持っとった棒っきれの先っちょの炎が消えた。

「あぁ、炎の魔法が…名付けてマテリアルブレードMk-Ⅱが!」

「なんでMk-Ⅱなん?」

そんでソードの要素ゼロやけど!?

「なんかカッコいいかなって…」

「というかボクの魔法なんだから勝手にダサい名前付けないでよ。」

「凹んどる奴に容赦ないなお前。友達やないんか!?」

「アメノムラクモ(絶)だよ。」

「せやから剣って要素どこにあんねん!」


グアアアアアア!!!

暴力的な叫び声で俺達は突風にでも吹かれたみたいに吹き飛ばされた。

って、これじゃぁ食われる前と同し展開やん!

「なんかさっきより怒ってない?」

「お前らが下さらん事で揉めとるからやろ!」

「オーカワさんがでかいから。」

「そうだよ。関西人は声でかいから。」

「声の方かい!」

余計なお世話や!

つか、知らん間にまた俺の方にヘイトが向きまくっとるやん!

そんで、そのヘイトを向けとるのんはミミズもそうやった。

今度は、今度こそは俺にだけ狙いを定めて襲い掛かってきおる。


そのミミズの巨大な口が、くっさい口が俺の頭を目掛けて襲い掛かろうとする。


するとどうやろう、ミミズは悲鳴を上げて仰け反った。

俺が脇に抱えっとった光の球体が発光しとった。


『ダァ―!!!!』

高いラッパの音みたいな音が響いた。

未知との遭遇をしとるみたいな光景やな。

「なん!?なんや!!?」

光が静まるとまるで銀色の髪の毛から手足が生えてるような小さい身体が宙に浮いとった。

吹き飛ばされ、地面にのた打ち回る巨大ミミズは苦しそうにうめき声をあげとる。

すると今度は、その銀髪の発光体はまさにSF映画のUFOみたくミミズの身体へ飛び乗り、

ムシャムシャバリバリと音を立てて咀嚼しはじめた。

ほんま、粘液や効果音で視覚的にも聴覚的にも表現しずらい酷い有様やった。


「げっぷ…。」

とその発光体…もう光っとらんのやけど、その小さい赤ん坊?に俺は恐る恐る近寄る。

そのチビがまぁ美味しそうにミミズを食うからやけど俺はこう言うた。

「うまかったか?」

と、そうしたらそのチビはまた嬉しそうに「まぁ!」と言うた。






年の所為なのか、最近疲れやすくなってきて、

たまの休みも基本的に惰眠を貪る傾向が強くなってきた気がします。


あと日常生活で関西弁になってる率が多くなってきました。

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