シャボン玉みたいなモノ
「さて、君が死んだ理由と元凶が分かったところで〜、早速本題に入るよ〜。」
そう言うと、原神は指を鳴らした。
すると、シャボン玉のような形の、不思議な色をした球体が、無数に、真円の形を描いて現れた。
「うわっ!」
突然のことに、皇翔は思わず驚きの声をあげた。
そして、これは何なのかと急いで原神を見ると、まるで悪戯が成功した時のようなニヤニヤした顔が目に入り、今度は羞恥の感情で悶えてしまった。
「プッ、プププ、ぷあははははは〜。ひ〜、お腹痛い。く、あはははは〜、し、しぬ〜、ぷあはははははははははは〜。」
げんしん は つぼにはいって わらいころげた。
こうが は しゅうちで らいふが ぜろになった。 しかし こうが は すでにしんでいる。
「……〜〜。って、これなに!驚きすぎて心臓――は死んでるから既に止まってるけど――、止まるところだったよ!」
皇翔は、羞恥のあまり、半透明の体なのに向こう側が見えないくらい顔を赤くしてそう言った。
ちなみに、何故魂だけの状態なのに顔が赤くなったのかというと、魂が、恥ずかしい時は顔を赤く染める、と記憶しているからだ。
「ははは、ひー、ひー。やっと治まってきた〜。 は〜、いや〜、久し振りに死ぬかと思ったよ〜。君、反応いいね〜。えーっと、これはね〜、このシャボン玉みたいなの一つ一つが一つの世界だよ〜。」
「え、これ一つ一つが一つの世界?!どう見ても千は超えてるような……。」
「あくまでも模型だけどね〜。正確には3921世界あるよ〜。」
絶句。
「ちなみに〜、一つの世界は神が1柱で管理してるところもあるけど〜、それ以上で管理してるところもあるよ〜。地球のある世界は1柱で管理してたから〜、暴走して今回みたいなことになったんだろうね〜。」
再び絶句。
「そして〜、世界が真円を描いてるのは〜、世界同士が接触しないためだよ〜。……ん?……あ、一つ世界が増えた〜。」
「……」
「お〜い、大丈夫〜?」
「……っは!なんかとんでもないこと聞いたような気がする。」
遂に皇翔は現実逃避を始めてしまった。
「しょうがないな〜、...よいしょ〜!」
がーーーん
原神の、なんともやる気のない掛け声と共に、皇翔の頭にタライが落ちてきた。
「いっ、たーーーー!」
「目、覚めたか〜い?」
「覚めましたよこれ以上ないほどにさっぱりとね!」
「それは良かった〜。話を続けるよー?」
そう言うと、皇翔の返事を待たずに続きを話し始めた。皇翔は、マイペースな神だな、と思った。
「まず〜、君が転生する概要を簡潔に説明するね〜。質問は最後に受け付けるから〜、静かに聞いててね〜。」
「は〜い。……!?」
口調が毒され始めてる。顔を引き攣らせながら、皇翔はそう思った。
どうもー、frithでーす。
はい、毎度毎度短くてすいません(汗)
なかなか学業の方が忙しくて、時間が取れません。
しばらくは週一で短いのを投稿すると思うので、
どうか見限らないでください!_|\○_
評価、感想、批評バシバシお願いします!
(作者は褒めると伸びるタイプです……(ボソッ )