表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

第三話―きっかけの隠れた朝食―


先ほどの寝室とはうって変わり、豪華な装飾で

着飾られた大広間。


その中央には映画に出てくるような巨大なテーブルとその上を埋め尽くすかのように置かれている数多な料理。

そして、それに必死に食らいつくカオルの姿があった。


アキナはその食べっぷりに唖然としながらもカオルを軽く注意する。


「カオル,そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げないからゆっくり食べなさい。体に悪いわよ」


「うっ!うーん,うーん」


カオルは何かを求めるように手足をばたつかせた。

アキナはあきれながらも近くにあったコップをつかみ、水を注ぐ


「まったく、言った側から…,はい水」


カオルは水を奪い取るようにして喉に流しこむ。


「ぷはぁぁ,死ぬかと思った。さてと次は何を食べようかな」


「ねぇ、カオル。君にはまだ話していないことがあるの。きいてくれるかしら?」


「お、こっちのもうめぇ」


カオルにアキナの声は届かず、一心不乱に目の前の料理に食いつく。


アキナはそっとカオルの料理皿を手前に引いた。


「な、まだ食ってるのに!!」


抗議の声をあげるが、アキナは表情を変えることなくカオルに視線を向けたままもう一度呟くように言った。


「話を、聞いて、くれる?」


アキナは微笑んでいたがその背後には怒気のオーラを漂わせていた。


カオルは唾を飲み込み、頭をものすごい勢いで縦に振る。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ