とある夜の告白。
掲載日:2026/07/03
薄暗いと感じるのは、ステージ以外の照明が消されてるからか。
けれど、ステージの灯りは眩しいくらいだ。
だって、その下に、いや、その上か?
立っている人は、確かに輝いているのだから。
~~~~~♪
優しい歌声と、金属でできた弦と。
混ざりあった音が、スピーカーという無機物を通していても、温かみを感じさせるように拡がる。
音に乗ってなのか、リズムに乗ってなのか。
自然と体も揺らいで、唇を動かして、その唄に併せて。
共に成る意識に入り込んでゆく。
けれども、だ。
~~~~~♪
(~~~~)
追いかけてきたその音に、声に、意識が引き寄せられる。
メインは中心にいる人だよ。
大きく鳴ってるあの人なんだよ。
あの音と、声と。その人なんだよ。
頭ではわかっている、のに。
(~~~~~♪)
重なった、正規の流れとは違う音程。
本来なら無くてもいいのかもしれない声。
それに惹き込まれて、追いかけてしまう。
たたひたすらに、その音を、声を探してしまう。
ああもう、だからだめなんだ。
貴方がいるときを前にしてしまうと。
他の誰よりもきっと、好きなんだ。
貴方が1番、大好きなんだ。




