表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仁義の革命  作者: KAZ
30/35

第30章 雨中の防衛戦

深夜。

仁誠会本部に激しい雨が降りしきっていた。

その奥の一室では、真田博士が汗を拭いながら設計図に向かっている。


「……もう少し……あと少しで基盤が完成する……」


だがその時、警戒網から緊急通信が入った。


『影の部隊、数十名が接近中!本部に向かっている!』



会議室に集まった幹部たち。

鷹村が舌打ちした。

「チッ、やっぱり政府に嗅ぎつけられやがったか」


神宮寺は即断した。

「真田博士は絶対に守れ。ここで装置を完成させねば未来はない」


蓮は木刀を握りしめ、立ち上がった。

「……だったら俺が前に出ます。博士を守る盾になってみせる!」


幹部たちは一瞬黙り込んだが、やがて頷いた。

「任せたぞ、蓮」



やがて――黒い波が本部を包囲した。

影の部隊。

その姿は雨に溶け、音もなく迫る。


組員たちが銃を構える。

「撃てぇぇッ!!」


銃声が雷鳴のように響き渡るが、影たちは跳躍し、壁を駆け、弾丸を避けて迫る。

鋭い刃が雨の中で閃き、次々に組員が倒れていく。



蓮は血に濡れた木刀を振り抜いた。

「博士には、指一本触れさせねぇ!!」


影が飛びかかる。

蓮は木刀を叩き込み、同時に組員と連携して撃退する。

だが強化兵の力は凄まじく、木刀は軋み、蓮の腕は痺れた。


「ぐっ……まだだ……!」


影の一人が壁を突き破り、研究室へ迫ろうとした。

蓮は全身の痛みを無視して飛び込み、その体を押し倒す。


「ここは通さねぇぇぇ!!」


刃が蓮の肩を裂いたが、彼は構わず木刀を叩き折り、相手の喉に突き刺した。

影が呻き声とともに崩れ落ちる。



戦況は熾烈を極めた。

鷹村も銃を手に奮戦し、組員たちは血を流しながらも必死に耐えた。

雨の本部は、まさに地獄絵図と化した。


だが――研究室の中では光が灯っていた。


「できた……!基盤は完成したぞ!」

真田博士が歓喜の声を上げる。


その声に、蓮は血に濡れた顔で笑った。

「よし……!だったら……あとは全部、俺が稼ぐ!!」



外はなお雨と血で染まり続ける。

仁誠会は装置完成までの時間を懸け、影の部隊と死闘を繰り広げていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ