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詩歌集2

風の恋人




 よく晴れた青空の下


 佇んでいると


 ひゅるりらり


 擽るように優しく


 風が私の頬を撫でる


 頬を撫でながら


 ちゅっとキスする


 風を捕まえようとして


 私は両腕を広げて風を追いかける


 けれども


 風は掴み所がなくて


 抱きしめようとしても


 ひゅるりらり


 風は私の胸をするりと抜けていく


 まてまて風様


 私の王子様


 私は子供のようにはしゃぎながら


 両腕を広げて風を追いかける


 するりするり


 ひゅるりひゅるりら


 捕まえようとしても


 風は私に捕まってくれない


 すると


 後ろからふわりと抱きしめられた


 風だ


 抱きしめさせてくれないのに


 風は私のことを後ろから抱きしめた


 いじわるで悪い人


 私は頬を膨らませてそう言い


 けれどもほどなくしてぷはっと吹き出し


 風とふたりで笑い合う


 ぴたり……と


 笑い声が止む


 風は私の頬を撫で


 瞳を見つめながら


 私の唇にキス……した


 





 

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― 新着の感想 ―
[一言] 風が恋人だと…きままにどっか行ってしまいそうですね…。 束縛が嫌いな自由人同士ならいいかも? ところで、トップページを見ましたよー…
[良い点] やはり、タクトさんの文字は良い!! 元気にさせるね~。 まるで、歌う様に……タクトさんのお声が聞こえて来る様です。 お花の名前、詳しいのね♡ オイラぁ、タンポポと向日葵と、紫陽花と、薔薇と…
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