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第8話 青い炎
その人物は天を仰いで、嘆きの声を放った。
「ああ、ああ! 主、主よ」
発狂したかのような声は、人々の耳をつんざいてやまない。
耐えかねた一人がその人物に話しかけに行った。
「おい、気が触れた罪人! ここに何しにきた! 返答次第じゃただじゃおかないぞ!」
すると話しかけられた罪人は虫けらでも見るような視線を向ける。
「全てを救うという、あのお方の崇高な志を理解できぬ下賤な輩め! ちり芥となって消え失せるがいい!」
罪人は青い炎を手のひらから出して、自分に話しかけてきた人間を一瞬で焼き殺した。
「ひっ人殺し、うわあああ!」