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第7話 変化
のんびりとした、おだやかな日々が過ぎ去っていく。
けれど、それは永久には続かない。
招かれざるお客さんがやってきたからだ。
「なあ、あれ」
「罪人だろ。なんでこんな村に」
「どっかいけよ」
僕らが住む小さな村の中に、どこからやってきたのか分からない。
その人は、ふらふらとした足取りで歩き回っていた。
「どこだ、ここに隠されているはずだ。我が主を復活させなければ」
その人物は指名手配されている邪神教団の人間だった。
衛兵をよんで捕らえてもらわなければならない存在。