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眠くなる短編集  作者: 生丸八光
13/13

滅亡までのカウントダウン

地球消滅の危機に立ち向かう、ピエロの話

 世界は、一人の男によって支配されてしまった・・

 その男の名は藤堂源太郎31歳独身・・世界の指導者達は、彼に()びへつらい機嫌をうかがうが、当の本人は世界を支配する気なんて全く無く、面倒に思っていた・・・


「源太郎様!サーマルの国王がお会いしたいと(みつ)ぎ物を持って来てますが、どうします?」


「はぁ・・またかよ・・会いたくないから帰ってもらえ!」


「貢ぎ物は?」


「いらねぇっての!って言うか、お前は誰だ!勝手に入って来んなよ!」


「し、失礼しました・・私は国連から源太郎様の身の周りのお世話をする為に派遣されたピエロと言う者です」


ピエロは飛びきりの笑顔を源太郎に向けた・・


「国連・・仕事してるフリだけの組織だな・・」


「はい・・って、いや・そうではなく立派な組織です。はい・・」


「立派・・格好つけてるだけの組織だろ!」


「え、いや・・」


「役立たずの国連が、俺の所にピエロを送り込んで来たって訳だな!」


『はいって言えない・・』


「帰りな!国連のピエロなんか要らねぇから!」


「そう言われましても・・」


 ピエロが困っている所にサーマルの王が入って来る


「勝手にお邪魔しますよ!源太郎殿!」


「入って来んなって!」


「まぁまぁ、そう言わずに、私は源太郎殿のお顔が見たいのです!今日も元気そうで良かった!」


「良くねぇ!俺はムカついてんだ!」


「ハハハハッ!そう不機嫌にならずに、私の貢ぎ物で気分を変えて下され!」


そう言って、サーマルの王は手をパンパンっと叩き


「さぁ、お前達!入って来るんだ!」


 王の合図で、美女が続々とモデル歩きで登場し、源太郎の前でポーズを決めて整列すると、サーマルの王は嬉しそうに


「今日は、我が国で飛びきりの美人を20人集めて来ましてな!好みの者を選んで下され!」


 源太郎は、一目だけ美女達に視線を走らせるとサーマルの王を睨みつける・・


「さぁ、さぁ、遠慮せずに!1人と言わず何人でも結構ですぞ!この広い(やしき)にあなた1人では寂し過ぎます。これで足りぬと言うなら、もっと連れて参りますぞ!」


「フンッ!俺にハーレムでも作れってか・・」


「おぉ!ハーレム!それはいい考えだ!あなたは、この世の支配者なのですからハーレムの1つや2つ持つべきです!ピエロ君もそう思うだろ!なっ!」


「はい!思います!源太郎様がハーレムを作りたいと申されれば、国連も喜んで協力します!世界中の美女をここに集め、源太郎様を美女まみれに致しましょう!」


「おぉ!美女まみれとは、なんと美しい言葉か!さぁ源太郎殿!ハーレムを作ると言って下され!ハーレムを作り、存分に支配者としての地位を謳歌しましょう!美女まみれのビジョビジョになるのです!」


 源太郎は眉間の皺を深くして、ピエロとサーマルの王を睨むと


「ハーレムなんか要らねぇ・・」


と呟くと、サーマルの王は・・


「美女まみれがお気に召さないとは・・まさか男色が好みで?」


「違うわ!それに俺は、支配者じゃなくて破壊者なんだ!もう、この世が破滅するまで13時間を切ってる!ハーレムなんか作っても仕方ねぇよ!」


「では源太郎殿のお力で、破滅までの時間を止めて(いただ)けないでしょうか・・ハーレムは楽しいですぞ!」



「嫌だね!俺は、この世界にウンザリしてんだ!」


「そ、そんな事言わずに・・」


 深い溜め息を付くサーマルの王にピエロは小声で


『まだ諦める訳にはいきませんよ・・』


と言って、源太郎の前に出る・・


「源太郎様!この世が破滅すれば、(すべ)て終わりです・・でも、あなたは世界を変える事が出来るのです!破壊を止めて、理想の世界を作ってみては?国連も全力で協力しますから・・」


「理想の世界ね・・俺の理想の世界は、()だ!全てを消し去るのが理想でね・・だから俺に破滅を止めて欲しいと頼んでも無駄だから・・」


「それで平気なんですか?大勢の人を殺し、全てを滅ぼしても・・あなた自身も死んでしまうのですよ・・」


「構わねぇよ・・俺は人間が大嫌いでね・・自分が人間だと思うと死にたくなる・・と言っても1人で死ぬのは()まんねぇし、全てを破壊してやろうと思って、この装置を作ったんだからよぉ!」


そう言って源太郎は、後ろのゴチャゴチャした巨大な装置に目を向けた・・


「全人類を道連れに自殺ですか・・」


「そうだな・・コイツで地球を木っ端微塵にして人類の存在・・歴史や痕跡を全て消し去ってやる!結構苦労したんだぜ・・地球を破壊する装置を作るってのは・・」


 誇らしげに巨大な装置を見上げると


「俺は、少し眠ってから最後の晩餐の準備をしたい・・お前達も早く帰って、最後の時を過ごすんだな・・」


 源太郎が部屋の奥へと姿を消すと、サーマルの王は肩を落とし、美女達を連れ帰って行く・・


「あと13時間で地球は終わる・・」


そう美女達に語り掛けると


「どうじゃ、今から皆でワシの城に行って、風呂に浸かりながら飯を食い、最後の時を迎えるってのは?」


「嫌です!」

「もう皆死ぬんじゃぞ!ワシを美女まみれのビジョビジョにしてくれ!」


「死んでも嫌!」


「あっ・そう・・」



 ピエロは、まだ邸の中にいた・・地球を破壊する巨大な装置を見上げ、胸ポケットから携帯を取り出し写真を一枚・・


『これが世界を恐怖に落とし入れ、服従させたプラズマ兵器か・・』


 染々(しみじみ)と見上げるとタイマーが見える・・残された時間は、あと12時間46分30秒・・ピエロは辺りを見回し、ふと思った・・


『誰もいない・・俺、止めれんじゃ()()?って言うか、ぶっ壊せばいいんじゃ()()?上手く行けば俺、世界を救ったヒーローになれんじゃ()()?』


「よぉ~し!」


ピエロは、壊す気満々でプラズマ兵器に近付いて行き、あと2メートル程に迫った時


【それ以上近付くと、あなたを殺しますよ!】


プラズマ兵器がしゃべり出し、ピエロはビックリして立ち止まった・・


「あ・・いや、私は怪しい者じゃなく源太郎様のお世話をする」

【国連から派遣されたピエロでしょ!知っていますよ!】


「そうですか・・で、あなたは?」


【私は、このプラズマ兵器の管理を任された人工知能のマモルです!】


『人工知能・・』


【源太郎様以外が白線の内側に入ると、高圧のプラズマレーザーで跡形も無く消し去りますので、お気を付けください】


 ピエロが足元を見ると、白線ギリギリの所に立っていた・・


『あ・危なかった・・』

慌てて後ろに下がり


「ご忠告ありがとうございます!おかげで助かりました」


【いえいえ、分かってもらえれば結構です。今まで、せっかく私が忠告しても、白線を越え消えた者が大勢いましたので】


「そっそうですか・・ところで、つかぬことをお聞きしますが、このプラズマ兵器のタイマーを止めるには、どうすれば良いのでしょうか?」


【タイマーを止めるには、あなたの目の前にある扉から中に入ると、タイマーのスイッチがございますので、それを切れば止まります】


 確かにピエロの目の前には、扉が見える・・


「でも私がその扉に入るのは、無理ですよね・・」

【そうですね!白線を越えれば、あなたを消しますので】


「なら、私がタイマーを止めるのは無理ですか・・」

【無理です。源太郎様以外入れません】


「では私がプラズマ兵器を壊す事は可能ですか?」

【不可能です。常にバリアーで守られてますから】


「う~む・・源太郎様は、本当に凄い物を作ったんですね・・」


 源太郎の凄さに溜め息を付くピエロだったが


【源太郎様は、命じただけで作ってませんよ】

「えっ?じゃあ誰が・・」

【人工知能のケンちゃんです!】


「ケ、ケンちゃん?・・」


【源太郎様が地球を破壊する兵器を作るよう命じて、コウちゃんが考え、ケイちゃんが計画し、ケンちゃんが作ったのです】


「はぁ?みんな人工知能なの?」


【そうです!】

『ったく・・どんだけ人工知能がいんだよ・・』

と心の中で呟くと


【このプラズマ兵器の中には、15の人工知能がいます!】


「えっ15!って言うか、思っただけなのに分かるの?」

【はい!脳波から読み取りました】

 

『こりゃ、ダメだわ・・』

【ダメですね!】


 

 鉄壁のプラズマ兵器を前に、ピエロは心が折れそうになったが、タイマーに目をやり


『まだ12時間もあるじゃないか・・』


自分を奮い立たせた!



「あのぅ・・マモルさん・・他の人工知能の方と話す事って出来ますか?」


【出来ますよ!誰と話しますか?】


「じゃあ・・コウちゃんで・・」



【なんだよ!俺と話したいって!文句でもあんのか?】


「文句なんて滅相もないです!私は、このプラズマ兵器を考えた方に、凄いと言いたかっただけです!はい・・ただ・・」


【ただ、なんだ?】


「もう少しコンパクトになればなぁ~って・・いや、文句じゃないですよ・・ちょっと大き過ぎるかなぁって、思っただけで・・」


【それな!俺は、もっとコンパクトに作るように言ったんだけどケンの奴が・・】


するとケンちゃんが割り込んで来る!


【ワシは悪くねぇぞ!こっちは、ケイの計画通りに作ってんだ!】


【ぼ、僕は、予算の材料で出来るように設計のセッちゃんと試行錯誤し、計画したんですけど・・】


【まあ、まあ、皆さんが協力して、このプラズマ兵器が完成したのですから・・】


【はっ!てめぇは、楽なもんだ!ボケーッと管理してれば良いんだからよぉー!】


【何言ってるんですか!管理が一番大変なんですよ!】


【んなぁワケねぇだろ!俺が一番大変だった!】

【いいや!ワイの方が大変だったぞ!】


「ワイ・・なんか揉めてきたな・・」


【いいや!おいどんが一番しんどかったでごわす!】


『お、おいどんが出て来た・・』


 人工知能が揉め始める中、目の前の扉をじっと見つめるピエロ・・


『今なら行けるかも・・』


 白線ギリギリに詰め寄り身構えるが、覚悟が決まらず、試しに上着を投げるとプラズマレーザーで一瞬にして消滅した・・


『あっぶなぁ~・・』


 冷や汗を(ぬぐ)い、気を取り直したピエロは、人工知能達が揉めるのを落ち着かせようと


「人工知能の皆様のご苦労があったからこそ、この素晴らしいプラズマ兵器が出来たのですから、揉めないで下さい・・それより、皆様の努力が恐ろしい事に使われ用としてるのですよ!人類滅亡と言う恐ろしい事に・・(くや)しくないですか?」


【全然、悔しくない!】

人工知能は声を揃えて応えた!


「なぜです!地球を消滅させれば全て終わりです!このプラズマ兵器も消えてしまう・・せっかく、皆様が苦労して完成させたのに、皆様もろとも消えてしまうのですよ!悔しくて悲しいでしょ!マモルさん?」


【悲しくないです!それより、早く使いたくてウズウズしてます!】


「そ、そうですか・・早く使いたくてウズウズ・・ですか・・」


 もうピエロには、どうする事も出来ない(あき)めの気持ちが、止めどなく沸き上がり、諦め掛けたその時、ピーンっと閃いた!


『これしかない・・一か八か、これに賭ける!』


「マモルさん!私がタイマーを止めるのは無理でも、進める事は可能ですか?」


【進める・・進めたくても、源太郎様の許可がないと無理ですね】


「では、私が許可を得れば、私の合図でタイマーを進めてもらえますか?」


【許可があれば良いですよ!】


「そうですか!良かった・・ありがとうございます!」


 ピエロは、決意と共に大きく息を吸い込み、源太郎が起きて来るのを静かに待つ・・




 静まり返った大広間のプラズマ兵器のタイマーが3時間21分10秒を刻んだ時、源太郎が姿を見せる・・


 タイマーの時間をチラッと確認した源太郎は、ソファーに深々と腰掛け、まだ眠気から覚めぬような眼差しで、ボーッと見つめる視線の先にピエロが立っていた・・


「あのピエロ・・まだ居やがる・・」


 ピエロは満面の笑みを見せ、ゆっくりと源太郎に近付き


「源太郎様!お目覚めはいかがですか?」


「最悪だな・・」


 源太郎の不機嫌な顔にピエロは


「もう、この世界の破滅まで3時間ちょっとですから、機嫌が悪くなるのも分かります・・」


とピエロも沈んだ表情を見せた・・


「いやいや、お前だよ!俺の気分を悪くしてるのは!早く帰れ!」


「ハッハッハッハ!私でしたか、これは失礼しました!でも、帰る訳には行きませんので、時間も迫ってますし、最後までお供させていただきますよ!」


「フンッ!」


 源太郎の(いきどお)った鼻息を気にする事なく、笑顔を見せるピエロは


「ところで、最後の晩餐では何をお召し上がりに?」 


「カツ丼・・」


 ぼそっと呟いた源太郎・・


「おっ!いいですね、カツ丼!私が、お作りしましょうか?」


「自分で作るから、ほっといてくれ!」


「ご自分で・・こだわりの味付けがあるんですね!私は、最後の晩餐に何を食べようかな・・」


 ピエロは宙を見上げ、あれこれ想像し出す・・


「ラーメンの大盛りかな・・いやチャーハン、もっと豪華に焼肉・・しゃぶしゃぶも食べたいなぁ・・」


 悩むピエロをよそに、スマホをいじり出す源太郎・・


「寿司もいいなぁ~・・でも、やっぱ肉か・・あぁ~!あれもこれも食べたくて決められない!源太郎様がタイマーを止めてくれれば、この先も食べれるのに・・」


 源太郎に視線を向けるが、無関心の源太郎・・


「源太郎様~っ!最後の晩餐が決まらないですぅ~!」


「知るかっ!お前、キャラ変わってねぇか!」


「あぁ~・・もう何も食べれないと思うと悲しすぎる・・源太郎様せめて、なぜ人間が嫌いか、なぜ地球を消滅させるのか理由ぐらい教えて下さいよぉ~!」


 源太郎はスマホをテーブルに置き、静かに溜め息を付くと


「ったく、面倒くせぇ奴だな・・」


ピエロを睨み付けた・・


「俺が人間を嫌うのは、略奪や征服、血()られた歴史の上に今があるからだよ・・」


「血塗られた歴史って、そんな事で地球を消滅させるなんて・・過去は変えられないけど、(あやま)ちを償い、より良い未来にするのが人のあり方では・・」


「未来も変わらねぇよ!いや、もっと(ひど)くなる・・人類は醜悪な争いをエスカレートさせ、延々と繰り返すのさ!」


「だからと言って、地球を消滅させて良い訳がない!あなたのエゴと傲慢(ごうまん)です!」


 ピエロは、源太郎を睨み付けたかと思ったら、優しい眼差しを向け


「人は未来が良くなると信じて生きる・・だから神を崇め、宗教を広めるんじゃないのですか!」


「フッ!お前は、めでてぇ奴だな!」


「たとえ神がいたとしても、とっくに人類を見放してるさ!宗教を広めるのは仕事、生活の為だよ!」


「でも、それで救われる人が居るなら、良いじゃないですか・・」


「騙されてんだよ!」


源太郎は、テーブルの上に片足を投げ出し


「この世界は、騙し合う事で成り立ってんだ!人を騙してほくそ笑む・・人間って奴は、悪魔なんだよ・・」


 そう言われてピエロは、背中にゾクッと寒さを感じだが、それを悟られないよう源太郎を見つめると、源太郎はニヤリと笑みを見せ


「そして、騙せなくなった時に本性を現す・・相手を叩き潰してな・・ろくなもんじゃねぇよ・・」


「人間がろくでもないって事は、私も賛成する所ではありますが・・なんだか・・源太郎様のお話を聞いてたら、私も人類を滅亡さたくなりました・・早くタイマーを進めたくなりましたよ・・騙されてんのかな・・」


元気なく口に出した・・


「フッ・・タイマーを進めたいなら好きにしな!進めさせてやるよ!」


 源太郎がそう口にするや、ピエロは待ってましたとばかりに


「マモルさん聞きましたかぁ!源太郎様のお許しが出ましたぁ!タイマーを残り3分まで進めて下さい!」


大声を張り上げた!


【了解しました】


 プラズマ兵器のタイマーが、一気に残り3分まで進められ源太郎は


「何を企んでる?」


「さぁー源太郎様!地球消滅まで3分を切りましたよぉー!カツ丼を作る時間が無くなっちゃいましたねぇー!食べたいでしょ!カツ丼!最後に美味しいカツ丼を!タイマーを止めましょ!タイマーを切ってカツ丼を作りましょうよ!源太郎様!」


源太郎は、呆れたのか鼻息で笑い


「カツ丼・・要らねぇ・・」

と呟いた・・

 

「え?いや、食べましょうよカツ丼・・タイマーを切りましょう!」


 タイマーが1分を切りピエロは焦り出すが、源太郎は落ち着いた様子で


「タイマーは切らねぇよ!俺がタイマーを止める条件は1つだけだ!」


「な、何ですか!」


「既に国連の伝えてあるだろ!タイマー停止の嘆願書に30億人の署名を添えてここに持って来いってな!」


「き、聞いて無いです・・」


「さすが国連だな!」


その時、ピエロの携帯に電話が掛かって来た

『ヴゥ~・・ヴゥ~・・』


「はいピエロです!」

『国連議長のサムソンだ!ピエロ君、30億人の署名が集まった、2時間後にそっち着くから源太郎様に伝えてくれ!』


「えっ、えぇぇ~っ!」

更に焦り出すピエロ!


「げっ源太郎様!さ、30億の署名が集まりました!2時間後に来るそうです!タ、タイマーを止めて下さい!」


「ダメだ!タイマーを止めるのは、署名と嘆願書がここに届いてからだ!」


 ピエロがタイマーに目をやると、あと20秒!


「あわわわっーぎ、議長!サムソン議長!あっあと15秒で、ここに持って来て下さい~っ」

『なっ!そんな無茶な事、出来る訳ないだろ!君!2時間後だ!プツン・・!』

「議長ーっ!」


【3秒前です!】

焦るピエロは、じっとして居られずジタバタ走り出す!

「あややややや~っ!わっ私のせいだぁ~!」


【2秒前です!】

 目から、涙をちょちょ切らせ走るピエロに源太郎は


「とんだピエロだな!」


【1秒前!】


「いや、どぁ~わわわぁーっ!」


【0】

 ゼロと同時に出力最大の超高圧プラズマレーザーが発射!瞬時に地球の核を破壊すると同時に大爆発!宇宙のチリとなった・・


(終わり)




 

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