表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

001 このパーティは理不尽です

鳥のさえずり

川のせせらぎ

木々の間から降り注ぐ太陽の光

猛烈な速度で走る大亀

「阿月!今の見た!?亀よ亀!あの鈍足な亀が某100m走の選手より速いわよ!」

俺の隣ではそんな素早い亀を見ながら子供のようにはしゃいでいた

……少し状況を整理しよう

俺は学校の登校中、レイラの持ってきた謎の封印された古い本により、今ここにいるわけだが…

先程見たあの亀。大きさは1mくらいだろうか

見た目は俺の知っている亀だ。何の変哲もない普通の亀

なのに時速80km程は出ている

俺の知っている日本にあんな亀はいない

さらに言えば見たこともない植物

聞いたこともない鳥のさえずり

つまり、これらから導き出される答えは……!

「レイラ」

「?何かしらああああああああああああああああ!」

俺はレイラに全力で目潰しをした

「目があああ!いきなり何すんのよ!」

レイラは目を押さえながらのたうち回っている

「夢じゃないかと思ってな。どうやら違うようだ」

「私で試す必要は無かったんじゃないかしら!?」

涙を流しながら俺に掴みかかってくる

「お陰で目が覚めたからいいじゃないか…お、おい引っ張るんじゃない!」

「覚ますべき目が見えないのよぉぉおおお!」



俺たちはどうやら異世界に転移したようだ



「阿月、これからどうするつもりなの?」

俺たちはとりあえず太陽の方角は歩いていた

森の中で遭難なんて勘弁だ

一刻でも早く人の集落やら街に行きたい

「お前がこの状況を作ったんだから、お前もちゃんと考えろよ」

こんな奴が幼馴染だなんて本当に勘弁して欲しい

「私は考えたわよ?大声で叫びながら音の出るものを使って人を呼ぶの!」

「わかった。ありがとう。お前はもう何もするな」

そんな変なことをしていたら人ではなくさっきの亀みたいなモンスターが来てしまう

念の為頑丈そうな木の棒の先を削って尖らせ、武器として持ってはいるが、期待しない方がいいだろう

「というか異世界なんだから魔法とかスキルとかそういうの無いのかよ」

「阿月って意外とバカなのね?そういうのはレベルを上げてからやっと初めて使え痛あああああああああ!頭が割れる!」

俺はレイラの頭にアイアンクローをしていた

「とても幼馴染の女の子相手にやることではないと思うの!こんな美少女に暴力を振るうなんてとんだ不良少年って感じやめてください!力を込めないでください!」

俺を異世界に巻き込んだこいつに殺意が湧いてくる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ