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四大精霊

七十六話

 ルルに付き添って精霊との契約をして回る。そして火の鳥。フェニックスとの契約後、フェニックスはルルに問いかけた。


「そこのお方は?」


「シロさんです」


 フェニックスは俺に会釈をする。俺も返す。


「あなたは四大精霊達には会われましたかな?」


 しだいせいれい?


「いや。会ってないと思いますけど」


「では会われると良い。彼らはあの老木の頂上におります故に」


 そう言ってフェニックスは木を見上げる。街の中央に鎮座している大木の事か。


「ありがとうございます、フェニクス。これからもよろしくお願いしますね」


 ルルがフェニックスにそう言うと、フェニックスは頷き、飛び立った。


「四大精霊様達の所に行ってみましょうか」


「そうだね。でも頂上って言ってたけど……どうやって行くんだろう」


 やっぱ飛ぶのだろうか。もう一回自転車もどきの出番か?


「あの大木の中は空洞になっているんです。螺旋状の階段が頂上まで続いていますよ」


「よく知ってるね」


「この街は魔道師のあこがれですから」


 そう言って笑うルルは可愛かった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 大木に向かいながら街の様子を見る。


 外から見た限りではヒューマンしかいないと思っていたが、中に入ってみるとそうでもなかった。見たことない種族や、昔話で見たことのある種族もたくさんいる。妖精らしい妖精も飛んでいる。


「ねぇルル。この街に来てから思ったことがあるんだけどさ」


「はい?」


「めっちゃ体元気なんだけど、なんでか分かる?」


 自転車飛行で心身共に疲れていたはずなのに。この街で少し歩いただけで疲労が回復したのだ。


「この街は魔力の放出源ですからね。この世界に溢れている魔力の大半がここから出ているらしいですよ」


 溢れるものなのか魔力って。


「さぁ、入りましょうか」


 大木の根元には大きな穴があった。中からは光が漏れている。


 ルルに手を引かれ、中へと入る。


「すげぇ……」


 直径は100mほどの空洞。高さは……上を見ると首が痛くなるほどに高い。壁に沿うように階段が作られていて、所々に小さな家がある。この木の中に住んでいる妖精達もいるのだろう。


「ちなみに階段は1000段です」


 ルルは笑顔で言うが、その笑みは少し引きつっていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 途中で何度か飛ぼうとしたが、ルルに失礼だと止められた。四大精霊に会うにはこれくらいは頑張れないと、とかなんとか。


 何度か休憩しながら頂上に着く。頂上には一軒の小さな家がある。あそこに四大精霊がいるのだろう。にしては少し小さすぎる気もするけど。


「し、失礼します!」


 緊張しながらルルが家の扉を開ける。すると、中は中央都市の城の大広間ほどに広い。外から見た時はこんなんじゃなかった。これも魔法なのだろうか。


 中には赤い鎧の大男。青いドレスの大きな女性。緑のゆったりとした服の女性。茶色の鎧の男性がいた。。


 青いドレスの女性が立ち上がる。身長が普通の木二本分ほどはありそうな身長だ。そして女性は口を開く。


「ようこそいらっしゃいました」

百で終わらないかもしれないです。

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