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王国での祝賀会

六六話


話の後半はあくまで補足みたいなものです。読み飛ばして貰っても大丈夫です。

 街の人達の歓声を、右から左へと受け流す。


「スライム相手に何回も死んでいたあの頃が懐かしいな」


 ガウルに笑われる。


「本当にな」


「シロさんの強さはこんなものじゃないんですよ?」


「そうなのか?」


「王族直属の魔法隊の副隊長様に魔法で勝ったんですよ」


「ほぅ? 副隊長って言うと……フーリエ様か?」


「そうですそうです」


 なんでチート系の本の主人公って、どいつもこいつも天狗なのかと思ったら……こういうことか。クセになる心地よさだなぁ。


「いやでもさっきのは凄かったぞ! 判断も速くて素晴らしかったぞ」


「いやいや、ガウルの剣あってのだよ」


「ガハハッ! まあワシの剣は世界一だがな!」


 いや冗談ではなく本当にそう思う。


「魔道具の暴走と聞いたが? どこだ?」


 後ろの方でフーリエの声がする。


「えいゆうさんが、たすけてくれたんだよー」


 女の子がこちらを指さしながら言う。まーた褒められてしまうのか。


「おぉ、また君か。君はこの街を何度救えば気が済むんだ?」


 こっちが聞きたいね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 城に呼ばれた。魔道具を止めるのは一級魔道師でも難しいらしい。ルルも一級だったが止められないのは普通だそうだ。そんなものを一撃で止めた、しかも被害を抑えて。


 魔道具を止めた、街を救った、救ってくれた礼が出来ていない、騎士長エルドラが個人的に話をしたい、というたくさんの理由で半ば強制的に連れてこられた。


「シロ殿。この度は魔道具の破壊を行われたとお聞きして……」


「シロ殿! 今度機会がありましたら是非お手合わせを!」


 城の廊下で多くの騎士から声をかけられる。あ~、天狗天狗。ピノキオも真っ青なレベルで鼻が高い。


「さぁ、国王と騎士長とお偉い方達が君をお待ちだ」


「今日は着替えなくていいの?」


「今日は夜会ではないからな。簡単な祝賀会だ。君に聞きたいことがある人達ばかりだぞ」


「疲れそうだな……」


 ため息を吐きながら、玉座の間に続く扉を開ける。


「おぉ、シロ! 待っていたぞ!」


 エルドラが嬉しそうに迎えてくれた。その後ろに大量の騎士がいるのが見え、とてつもなく大きなため息を吐いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 体感三日、日の動き的には三時間ほどもの間、騎士達から質問攻めをくらった。どうやって倒したのか、何を使ったのか、魔法はどんなものをよく使うのか、どうやってあんな魔法を使ったのか等々。


 軽食をつつきながら質問に答えていった。悪魔に禁忌魔法を使われたことは、これだけの功績の前では霞むらしい。


 話が一段落ついたので、王様からの褒美の、書庫を自由に使えるという権利を使って書庫に逃げ込んだ。


 見渡す限りの本。三階建ての建物の壁全てが本棚になっている感じだ。凄い。


「さて、色々知りたいことだらけだし、頑張るか」


 疲れているとはいえ、せっかくの機会だ。大切に使わせて貰おう。


 まずは世界地図。


 長方形の土地に、いくつもの街がある。左三分の一ほどは黒く塗られ、魔界と書いてある。


 魔界と人界を分けている山脈が上下に分かれていて、上の山脈にドワーフの街、下に竜人族の街がある。山脈の中央には境界の森があり、森から右に行くと最果ての街がある。


 最果ての街から更に右に行くと中央都市がある。中央都市の上に魔術都市があり、魔術都市とドワーフの街の間に鍛冶の街がある。


 中央都市の真下には村があり、その村の右に妖精の街。そこから上に村が二つあり、それよりも更に上に獣の街がある。


「知らないところばかりだ」


 最果ての街、魔術都市、中央都市以外は見たこともない。


 次に歴史。分厚い本を開く。早見表を見ながら、要所要所を読んでいく。


 王子襲撃事件(2500):ヒエローニュムス様の第一王子が魔物に襲撃された事件。狩りのため遠出していた所を襲撃され、右腕を失う大けがを負われる。


 百年戦争(2503~2603):魔族側が不可侵の条約を破棄し、人界への侵入を謀る。最果ての街を防衛拠点とし、騎士達が魔族を防ぎきる。ヒエローニュムス様自ら魔法を使われ、人界を勝利へと導く。


 戦争締結かつ自警団発足(2605):戦争は互いに甚大な被害を出したが、魔族側の今後一切の侵攻を行わないという条約を結び、戦争は幕を閉じた。戦争の後、人界に残った魔族の血から魔物が生まれ、騎士達では処理が追いつかなくなる。それを受け、国は自警団を発足し対抗を試みる。


 自警団をギルドと呼称(2608):自警団の活躍もあり、民間にまで及ぶ被害は少なくなった。国は自警団をギルドと呼称し、国営で保証も手厚く行うことを決定した。


 まぁ、こんなものか。国王が誰から誰に代わった、というのがこの本の大半を占めている。まぁそこは興味ないし、どうでもいいや。


 それにしても悪魔は中々えげつないことをするもんだ。やっぱ悪魔って悪い奴だわ。

最近筋トレを始めたんですが腰が激しく痛みます。


筋肉を鍛える前に骨を鍛えた方がいいのかもしれません。

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